2020/5/30
小さな会社を経営してますが、売り上げが9割以上激減してしまいました^^
これでは、自分に給料も出しにくいです...
政策金融公庫で、無利子の融資を受けられると聞いて、初めて金融機関に融資を申し込んだところ、無利子、無担保だけでなく、無保証人で、想定以上全額、借入れることができました。
しかも4/Mに申し込んで、振込まで実質1ヵ月少しです。住んでいる場所は関東です。
Twitterなどを見ると、「借りれなかった」「政府のやることはおかしい」とか、いろいろと批判的な書き込みも見ましたが、政策金融公庫の方は極めて協力的でありました。
ただ、やみくもに申請した訳ではありません。相手(公庫)の立場に立って申請しましたので、そのやり方をシェアします。少しでもお役に立てれば幸いです。
借りるとはどういうことか、審査落ちを防ぐための心構え、融資額と条件、申請実績、必要書類、面談についてまとめてみました。
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借りるとはどういうことか
コロナウィルス万円のための無利息、無担保融資の話が出てきたのは3月頃だったと思います。安倍総理の答弁を聞いてそれを私も認識していました。
中小企業や個人事業者に向けて、政府が自粛要請もしているために、支援するというものでした。
私は、個人で住宅ローン程度しか借入したことはなかったですが、売り上げ打撃も大きいため、借りることを検討し始めました。
なお、この後に、Twitterなどで、「審査に落ちた」「遅い」などとの書き込みを見ました。
借りる話をし始める前に、実態をTwitterやブログ記事などでまず調査しました。
客商売と同様で、当然ですが、「相手の立場」を理解することが必要です。返す必要のない、給付と違い、借りる、ということで重要なことは以下と考えました。
1)返す説得性のある見込みを示めせること。
2)確実な返済のために、各種経営数値を適格に記憶し、すぐに相手に伝えられること。
3)融資がないと立ちいかなくなることを相手に心情的に理解してもらうこと。
4)公庫の担当とは絶対敵対しない。協力してくれる方なので、多少厳しいことも言われるかもしれないが、かならず良好な関係を築くこと。
1)は、一番重要なことですが、返済できない、ということは債券が焦げ付き、相手や国に損害を与えることとなります。いくら、安倍総理が、「困っている方に融資制度を作りました」と話してしても、金融機関は、損害を与えそうな人とは普通取引しないと思います。特に注意の箇所です。
審査落ちを防ぐための心構え
こちらが審査する立場になったら、また相手の立場になったらということで考えました。上記な重要事項に追加して、以下を心構えとしました。
1) 当たり前だが、申請書類などは、チェックを2度位行い、丁寧に作り、決して間違えない。間違えたら、それだけで信用を失うはず。
2) 融資額をリーズナブルに設定する。最高額は6000万円あるが、無利子だからといって必要以上にかりようとすると、怪しまれるはず。
3)必要な経営上の書類や、融資の額と、売り上げの目途、返済の確実さは、単にアイデアを書くのでなく、突っ込まれた時の、返答、対応も考えて良く練って作り上げる。
4) 売り上げリカバーの対策の中に、単に自分の事業だけが助かるのでは、広く社会に貢献できる計画も入れて、担当から応援してもらうことを目指す。(自分の場合は、中小企業なので、他の中小企業も一緒に助かるような売り上げ貢献を目指す具体的な内容を記して、電話ヒアリングでも、アピールしました)
5) 担当との直接の電話等のやりとりでは、「必ず返済する」「こうすれば、融資されたお金が損することはない」ということを信念を持って力説する。
なお、私は、最低限の額で、税理士に毎月の仕訳データのチェックと決算をしてもらってました。税理士から、その地区の担当の政策金曜公庫の担当がいるので、紹介できるとのことです。
直接に電話番号を伺い、お願いしました。この場合、融資が下りるまで早い場合がある、らしいです。実際は、その方は作業がいっぱいで、恐らく支援でこられた方が担当すると事後に連絡がありました。ただ、「税理士の紹介がある」というのは強かった気がしてます。
融資額
ブログなどの実績情報を集めると、月間の経費の半年分位~1年を借りるのが相場という記事を見ました。
昨年度の経営の書類をもとに月間の経費が把握されます。よって、例えば、毎月80万円だったら、480万~960万です。
よって、いきなり2000万円融資して欲しいという、申請を出すと、「コロナで経費をペイできなくなったところを助けていきたいのに、なんでそんなにいるのか」と疑われるはずです。
実際、私は、1.5年分位で出しましたし、融資されるお金は、経費に充てるのではなく、コロナ条件下で売り上げ拡大の策を1枚紙で作り、提出しました。そんな書類は要求されてませんが。
「趣旨はちょっと違うんですが...」と言われましたが、結局、満額通ってびっくりです。
相場はありますが、結局、経営者の意思と、説得にもよると思います。
条件
融資を受けるための条件をまとめておきます。また公表されてないもので関係しそうなものと言及されたものも記します。
公表されているもの。
-
- 最近1ヵ月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している方
- 業歴3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合等は、最近1ヵ月の売上高が次のいずれかと比較して5%以上減少している方
- (1)過去3ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高
- (2)令和元年12月の売上高
- (3)令和元年10月から12月の平均売上高
公表されてないけど、考慮されるもの。
- 私の場合は、役所から事業の許認可ととっていましたが、確実にその許認可が維持されて問題ないか、役所に問い合わせるが、その前に、その旨の紹介があることをその役所に伝えて欲しいといわれました。実は許認可に関わる法律改正の更新があったのですが、対応済で、問題なく即解決です。
- 他の金融機関からの借り入れがある場合の調査。滞納していれば、当然貸してくれないと思われます。私の場合は、自分個人から会社への貸付がありましたが、これは特に問題ありませんでした。
- 担当税理士の電話番号の通知。当然、担当税理士は、ネガティブな情報は、顧客に対しては出しません!! ただ、今回、感じたのは、ネガティブな情報は出さない代わりに、「ポジティブな情報もなければ特に出さないだろう」ということです。特に普段の仕訳などで、間違いをいい加減にしていたり、ごまかそうとしていたら、心証悪く、良いことは伝えられないはずです。私の場合は、税務調査などで不要な心配をしたくないので、いつも相談し、間違えも修正する、正直会計をしていたたためか、政策金融公庫の方から、「税理士から太鼓判を押された」といっておりました。本当に、サラリーマン時代と同様に普通に、しっかり対応して、間違えも時々あり修正するんですが、税理士からは、「とてもきちんとやっている」と良く言われてます。逆に、普通やってない人が多いのでは??と思ってます。
つまり、担当の方は、借りる人に、「信用があるか」「違法なことをしてないか」などを徹底的にチェックするんだとわかりました。
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申請実績
4/M 申請のための電話を政策金融公庫へ。税理士の紹介があることを伝える。申請書類を即出す。
5/1 特に連絡ないので、担当まで電話*。「今、ご紹介済の方でも融資は6月になる」と言われる。「こちらから問い合わせなどのご紹介できるのが、GW明けからなる「い言われた。
*こちらから特にフォローないと、相手も「そんなに問題ない」と思われるはずと考えるはずなので行動。
5/上旬 面談の代わりに、ヒアリングを受ける。外出中であったが、対応。融資が全額は無理かもしれないことと、固定費の話、返済期間の延長した方が毎月の返済楽で返しやすいか、どうか?など聞かれた。無効の審査に通りやすいことはすべて相手に合わせることにした。金利も、その場で計算を自分でして返済期間が長くても問題全然ないことなどを説明。許認可の確認、税理士の電話番号の確認などもされた。
5/上旬 許認可の電話の事前確認を伝えたら、確認すぐ取れ、税理士との確認も済み「太鼓判おしてもらえた」とのこと。そのまま面談なしに融資の契約書類送付するとのこと。
数日後、書類来たので、即日作り、そのまま感染リスク防ぎながら持ち込み。「担当と話されますか?」と言われたが、「郵便のかわりであり、感染も防ぎたいので控えます」と回答。
その4日後に、融資額振込!!
注)税理士の支援とかなくても、事業を経営する身として、返済と売り上げ復帰の計画を意思持って示すことが重要かと思います。とにかく、知恵を工夫し、お願いするのが良いと思います。頑張る人には、結果は保証できませんが、応援してくれるはずです。
必要書類
必要だった書類は以下です。
公表されているもの(法人の場合)
- 借入申込書
- 売り上げ減少の申告書
- 最近2期分の確定申告書・決算書のコピー(勘定科目明細書を含みます。)注)私の場合は、一期しかありませんでしたが、電話で一期で良いこととなりました。
- 法人の履歴事項全部証明書または登記簿謄本(原本)
- ご商売の概要
- 代表者の運転免許証(両面)またはパスポート(顔写真のページ及び現住所等の記載のあるページ)のコピー
- 許認可証のコピー
公表されてないけど、送ったもの。
- 創業計画書 (電話で相談して1期だったので、送付)
- 融資額の使用予定
この2のものは、要求はされてませんでしたが、こちらの今後の事業のリカバリのために一枚紙で額ごとに使用する内容を一枚のエクセルにまとめて送付しました。
要求されてない書類を大量に送り付けるのは迷惑とわかっており、やったら心証悪くする可能性もありますが、一枚紙でアピールするのは、効果があると思いました。担当の方はやはり見てくれてました。
「この紙に書いていることで融資額を決めている訳ではないし、コロナ融資の意図とは違う」とダメ出し、された訳ですが、電話で、「ただ、これらの手段でなんとしても売り上げを回復しないとダメなんです」と説得しました。
面談
面談は結局ありませんでした。電話で相談は2回、Totalで20-30分位でした。経営数値に関することは、こちらからも試算して毎月の、固定費など即説明できたのが良かったかなと思います。
電話が来た時にこたえられるように、ということで、事前に月毎の固定費、売り上げはチェックしていました!
まとめ
コロナによる事業へのインパクトを受け、日本政策金融公庫の融資の実践について記録しました。
事情や状況はいろいろだと思いますが、経営者として事業の継続と社会への還元の強い意志を示しすことが重要かと思います。
初心者経営者ですが、お役に立てれば幸いです。
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