あなたは、ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」の本を読みましたか?
私は、「キャッシュフロー101」というロバートキヨサキが作ったボードゲームも買って、遊びながら勉強しました。
そしてその考え方をもとに資産運用に成功し、早めに会社を辞めました。セミリタイアってやつです。
子供が小学校三年位になった頃から、一緒にゲームをするようになり、中学生の子供ともこの間、ゲームをしました。結構子供もはまります。
さて、このゲームが子供の教育にどう役に立つのか、気をつけて子供に伝えることは何かを今日は説明します。子供の感想も最後にまとめました。
大人が学んだこと
もともと、ロバートキヨサキが金持ち父さんや、シリーズものの続編で伝えていることは、
- 不労所得を手に入れよう。
- 不労所得で生活費よりも多く稼ごう。
- 従業員の立場だけでは資産が築きにくいので、投資家やビジネスオーナになろう。
ゲームの中では、まず職業に就き、各種投資と借金返済により、自分のキャッシュフローを改善して、不労所得を手にして、それを生活費よりも多く稼げば、次のステージに進めます。
次のステージでは、大きなお金をもとにした投資や、夢がかなう贅沢なお金の使い方ができます。
ここで私が体感して学んだことは、
- 単なる資産でなく、毎月銀行に振り込んでくれる資産を持つこと
- お金を生んでくれる資産の効率をROI*で測定すること。
*ROI(Return on investment)
この考え方をもとに資産運用し、毎月振り込んでくれるキャッシュが生活費よりも大幅に上回ったので、セミリタイアできました。
ためたお金の総額でなく、毎月自動的に振り込んでくれるキャッシュが重要なんですよ。
いかにいい投資案件を探して投資するか、それにこだわることが重要だと学びました。
最初は大人とゲームしていて、相手は、昔クレジットカードの業務をやったことがあります。借金をすると、如何に会社が儲かるか良く知っており(逆に言えば個人が損する)、借金返済ばかりしてました。
このゲームはまさに性格がそのまま反映されます。
ケームの勝率としては、どのやり方でやってもどっこいどっこいだったと思います。
ゲームの流れと、子供に教育上役に立つこと。
ゲーム時間は、1時間最低いります。2時間あればかなり充実してできるでしょう。
職業を選ぶ
最初に職業をカードを裏にして配って決めます。
子供の教育1: 最初に就く職業で、毎月自由になるお金がかなり違ってくることを認識させる。勉強を一生懸命すると、良い職業に就け、より良い収入が得られることを実感できる。
下の例では、機械工と、医師。毎月の手取り(キャッシュフロー)が5倍位違います。
損益計算書と貸借対照表に写す
損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)に、収入、支出、資産と負債を書き写します。
子供の教育2: PLやBSの概念を大人になる前に把握することができる。資産が収入を生むこと、負債が支出を増やすことが自然に理解できる。
まちがったマンション投資とか、私のようにしなくなるでしょう...
給料をもらう
最初や、給料日のマスにとまったら、給料をもらいます。最初はラットレース(ねずみの競争)の中で、お金をためていきます。
実際の社会の皆がほとんどラットレースをしていることが分かってきます。
サイコロを振ってコマを進める。
とまる箇所は以下のうち、どれかです。
給料日、投資案件の機会、マーケットの変動、浪費、子供が生まれる
以下の写真の真ん中の円をまずぐるぐると、ねずみ(ラット)のように回ります。来る日も来る日も.....ラットレースとは良くいったものです。
投資案件
ここで、投資案件の機会にとまったら、株式、金貨、不動産などの購入物件の情報をカードで引きます。
ここで重要なのは毎月の収入(キャッシュフロー)をどの程度改善する物件かと見極めることです。
例えば、頭金4000$で、ローン46000$する物件でも、物件収入が毎月+200$です。この場合の投資効率は、
200*12ヶ月/4000=60%
この値がROIで、ROI=60%とカードに表示されます。また、その物件を売り払うときの値段帯も表示されています。
子供の教育3: 子供の頃から投資の尺度のROIを理解できる。
このROIが投資の尺度になるので、子供はすぐ、「ROI,ROIは?」と自然に概念を覚えられます。そしてROIが低い物件は買わなくなります。
また、株式は、キャッシュフローはありませんが、安いときに買い、高い時に売ると、タネ銭が作れることを学べます。
それらの投資をしたら、資産と、不労所得を計算し、毎月得られるキャッシュフロー(総収入-総支出)を計算しなおし書き込みます。
そしてお金を銀行に支払い、おつりをもらいます。
子供の教育4: 足し算や引き算やお金のやりとりを暗算でする練習になる。
この部分は、特に小学生の子供にはいい練習になります。また、紙に書き込むのもいい練習です。実際の投資ではそれ以上のことを自分で管理するのですから。
お金は沢山の札たばを処理するので、このあたりの暗算力も出てきます。1700$もらうときには、+300$払って、2000$もらうとか、足し算、引き算を組み合わせて便利に使えるようになってきます。
逆に言えば、こういう計算部分をソフトでやったら、お金のやりくり能力はあまりつかないと思います。
マーケットの変動
次に、マーケットの変動の場所にとまり、カードを引いたら、
金利が下落、不動産の買い手が現れる、インフレでローンが払えなくなる、などのイベントが出てきます。
子供には、金利やインフレの話、すこし難しいです。でも興味があれば教えましょう。
子供の教育5: 世の中、自分が悪くないのに、理不尽なことが起こったり、逆に良いチャンスが投資していれば回ってくることを理解できる。
子供が生まれる
子供が生まれる箇所にとまったら、子供の経費がかかるので、その分損益計算書に記入し、毎月の支出を再計算し、収入も下げます。
この項目があると、皆、子供を持ちかだらないんですよ...
ロバートキヨサキに子供がいないからでしょうか? もう少し、子供がいるので良いイベントがあっても良いと思います。
でも、ゲームで結婚してないのに、何で子供だけうまれるんだろう?
あとは、ひたすら、サイコロを振って、良い投資案件を買い、必要なら借金の返済をして、不労所得を増やすことをしていきます。
不労所得が生活費より上回ったら、ラットレースは終了で、金持ち向けの「ファーストトラック」に移動します。
ファーストトラックに行くまでで結構面白いので、ここでゲームを終わりにすることが良くありました。
ファーストトラックでは、自分の夢をかったり、(例:アフリカ撮影旅行に行く)、大型投資案件に投資します。(例: 金鉱を買う)
(金鉱なんて実際かえないよ...)
子供の教育6: 資産を築き、不労所得が支出より大きくなると、夢を実現できる別世界に行ける事を認識できる。
これって、普通のサラリーマンはできないことですよね。なので実感はあまり沸かないかもしれません。
なのでファーストトラックはあまり白熱しないですね。
ゲーム中に気をつけて子供に伝えること。
職業
職業は、収入の高い職業に就けた方がベターですが、お金だけで人生の価値がきまる訳ではないことも伝える必要があります。
お金を最初から目指すのでなく、本当に自分が好きなこと、情熱をかけられることを職業にした方が良いとコメントしてます。
そして、お金は、このゲームのように、投資とか副業で稼ぐ手もあるよ、と話しています。
株式
このゲームでは、1$で買った株式が40$で売れる設定もありますが、こんな銘柄を見つけることも、将来何ドル高くなるかと予想しその通りになることはほとんどないと説明してます。
確実に高くなると思っても下がることがある、リスクのある投資だよ、と説明してます。
確実にあがりそうな銘柄を分析する手法を子供に教えるのは困難ですし、株式でなく、リアルな仕事にまず集中して欲しいからです。
ROI
不動産を購入するときにROIが150%のような高い物件がありますが、現実の日本ではありえないです。せいぜい10%超えられるレベルかと、説明しています。
ロバートキヨサキが不動産で資産を増やしたので、不動産の案件は多いです。
米国と違い、日本は人口が減少しているので、不動産の価値は今後下がっていきます。東京でも8年後は人口が減っていきますし。
不動産を売買することよりも、ROIという指標を覚えることが重要だと説明してます。
子供
このゲームでは、子供を持つと支出が増えるだけで何のメリットもないんですが、実際は子供を持つことにより、お金では買えがたい喜びや思い出ができると子供には伝えてます。
そうしないと、子供は「オレってただの経費?」と疑うからです....
(->かなりの経費だよ...勉強しろっ!)
子供の感想
子供の感想を聞いてみました。
為になったこと
- 株とか不動産って、あまりイメージがなかったけど、実感もって理解できた。
- テレビで株の話とか出ているけども、市場で取引されて値段が付き、安く買って高く買うということが良く分かった。
- ルールが人生ゲームよりも簡単だけど、面白い、楽しい、白熱する。
- 小学生の時にやった時、計算するのには、少しだけ役に立った。
うーん、不労所得を得ることが重要だとの認識はあまりなかったようですね。大体普段の生活でお金をあまり使ってないので、わからないのでしょう。
良くないと思ったこと
- ゲームが、最初の前置きが長い(損益計算書や、貸借対照表に書き込むところ)。すぐに遊べない。
- 広い場所がいる。ダイニングテーブルは広めにとる必要があるけど、ウチではごちゃごちゃしているので狭いスペースにお金を置いてやらないといけない。(あなたがごちゃごちゃにしているんでしょ)
- 最初の職業で、収入が低い職業だとがっかりする。-> いい職業に就くことが必要で、そのために勉強することも良く分かった。
最後の点が、やはり子供にとっても、親にとっても一番良いことですね。
番外編 大人でも楽しめるか?
十分楽しめます。子供と一緒に始めて、子供にボコボコにやられてください。
モノポリーや人生ゲームよりも楽しめます。
二人でも充分楽しめますし、それ以上の人数でもOKです。
まずは大人だけでやるのも充分面白いです。
ゲームの始めかたは、まず大人が理解しておく必要があります。
「資産運用に役に立つのか? 」
少なくとも私にはとても役に立ちました。本だけでなく、ゲームで体感すればなおさらです。ならった通りに実践できれば、役に立ちます。あるいは習ったとおりに、負債となる資産を買わないことも理解でき役に立ちます。(よって高すぎる一戸建てを買いませんでした...)
なお、ゲームは、キャッシャフローforキッズ(6歳以上)がありますが、キャッシャフロー101(対象年齢10歳以上)の方が良いです。大人も含めて、ずっとゲームできるので。
また、キャッシャフロー202もありますが、リスクの高い株のカラ売りや儲けの少ないオプション取引を扱ってますが、これも資産運用するとしてもあまり使うテクニックではないので必要ないと考えます。
口コミなどは、以下のアマゾンのサイトをご参照にしてください。
まとめ
このゲームをやることにより、今、子供が理解しにくいことでも、将来理解する時に役に立つこともあります。
将来、もしリアルな資産運用の話を子供とするとしても、「負債しか生まない資産」とか、会社の仲間とも「ROIが低い投資を会社がやっている」とか、ゲームの実体験に基づいて話せるようになるのもメリットです。
「大人が学んだとしても、具体的に株式投資とか不動産投資とかに結びつかないのでは?」と思われますか?
その場合は、本ブログのカテゴリー「資産運用」のところの記事を是非ご参照してください。