ヤングジャンプに掲載中のキングダム、10年位前から呼んでますが、今ではヤンジャンの中で真っ先に読むほど大好きになったマンガです。
各地で戦闘が行われ、ストーリがどんどん展開されるため、どこで誰が戦っているのかが把握しにくかったので、戦闘に関わる地図を作ってみました。
また、その地図と今までのストーリをもとに二話先(第516話)を予想しましたが、予想だけでは反省が無いので、発売された情報をもとに結果を評価し、疑問点を述べました。
予想が間違えた箇所は取り消し線を引き、結果や疑問点等追記した部分をアンダーラインで示してます。
キングダム 戦闘マップ
今までのおさらい
上記地図をもとに今までのおさらいです。
秦は具体的な戦術なしに!?時を急ぐ必要があったため、鄴に攻めることを決定します。
総大将にアサインされたのは王翦(おうせん)。
秦軍は、戦って取った黒羊に行くと見せかけて、金安から進路を急に東に変え鄴(ぎょう)を目指します。
金案には兵糧を沢山隠してあります。
その兵糧を持っていき、まず太行山脈の南端の列尾城に攻め入り陥落に成功します。
第516話の予想と結果と疑問
今までの伏線は?
現状、趙国の鄴(ぎょう)に攻め入ろうとしてますが、この鄴(ぎょう)は守りが堅くうかつに突進したらまわりを囲まれて四方から攻撃を受けて敗れそうな戦況です。
また、通過地点である列尾は、攻略したのはいいものの、わざと弱く作られており、奪還されていまうと、逃げ道がなくなってしまいます。
もともと十分な策があって進行してないので、総大将の王翦(おうせん)の知略にかかっています。
514話からの伏線としては、東の鄴(ぎょう)に攻め入るのではなく、北の吾多城を攻め落としたあとに、民衆をとなりの城に移動させ、同様に残りの8つの城も攻め落とし、お腹を減らした民衆を東の鄴に向かわせます。
そこで、515話しでは、その大群を「イナゴだ」と羌瘣がヒントを得ることができました。
予想した展開と結果、疑問
つまり鄴(ぎょう)に直接攻め入ることはせず、次々と小さい周辺の城を攻め落とし、同じように隣の城へ場内の民衆を移動させようとするはずです。
その狙いは何か?
また512話で鄴(ぎょう)城を直接リスクを犯して偵察しにいった王翦(おうせん)は、
「完璧な城で攻め落とせない」
と断言してます。
よって直接的な攻撃では、鄴(ぎょう)を落とせないと判断していたはずです。
ではどうするか、王のいる邯鄲(かんたん)へ直接攻撃するのもそこも守りが堅すぎて実施できないのでやはり狙いは鄴(ぎょう)城.....
武力攻撃では落とせないと悟っているはずなので、武力でなければ次々と小さな城を落とした民衆を利用するはずです。
ではどう利用するのか?
力対力の戦闘では守りが堅いため勝てないはずなので、「奇襲作戦」を行うはずです。
-> 奇襲作戦は、話題として出てきてません。でもしないことにもなってません。
そこで利用するのが、民衆です。鄴(ぎょう)までの間に城は9つ程度あったはず。
その城を次々と攻めて民衆を最終的には鄴(ぎょう)の城に向かわさせるはずです。
民衆は食料が必要なので。
その民衆をなんとか城の中に入れさせ、その中に奇襲部隊を民衆にまぎれさせていいれるのではないかと踏んでます。
その奇襲部隊に、その城の大将との勝負および、城の門をあけさせて全軍突入させるようにするのではないでしょうか。
その時点で城の中は多数の民衆でもあふれており混乱状態....その混乱に乗じて相手に体系的な防御をさせずに殲滅する....
ということになるのではないでしょうか。
多数の民衆を簡単には城の中には入れさせないはず....そこで何かのしかけをしているのではと思います。
たとえば、桓騎に民衆を無残に処罰させて城の中に逃げさせる....いやこれは以前の話と同じストーリなのでこれはないでしょう。
あるいは王翦(おうせん)軍は、まわりの城で兵糧を手に入れたので時間をかけながら民衆を飢えさせ、どうしても城の中に入れなければいけない状況を作り出す。
あるいは王翦(おうせん)軍が邯鄲(かんたん)に攻め入ると見せかけて鄴(ぎょう)の戦隊を王の命令でおびき寄せ、民衆を中に入れさせる。
以上の戦術が思うようにいかず、趙の東に位置する斉に助けを求め、そこから新しい斉の武将も現れ、次のストーリに展開されていく、という流れもあるかもしれません。
民衆は、あっさりとすべて城の中に入ることができました。
これは意外でした。
また、民衆を入れる時に、鄴側では、「首長は帳面を出せ! 帳面にない者は入場できぬ!」と言ってます。
疑問 1: そもそも移動する時帳面を持って行くのは不自然だと思います。また、人間と帳面の照合は、パスポートみたいなものを民衆がもってないので、すごく時間がかかるはずです。
また、この民衆の後方に秦軍がいますが、馬に乗っていて早いはずなので、民衆と一緒に門からなだれ込むこともできるはずです。
そうせず、民衆を入れさせたということは、やはり民衆の中に秦の奇襲部隊がいても良いのではと思います。
大体、秦軍の中にも敵のスパイがいるので、民衆の中に秦の奇襲部隊を入れるのも容易なハズです。
この辺り何かの仕掛けと奇襲部隊による小話が欲しいところです。
次に、秦の兵糧が先に尽きるか、鄴の食料が先になくなるか、兵糧攻め合戦となったとあります。
疑問 2: 李牧が来るのは二日後のはず。兵糧攻め合戦となる前に、そもそも大量の趙の軍隊が秦を取り囲むのではないか。よって兵糧攻めの戦法は秦は取れないのではないか?
疑問3: 兵糧攻め合戦になったら有利なのは圧倒的に趙。なぜなら、他の趙の城より兵糧を支給することができるため。
そして、王翦は、桓騎に、「鄴はお前にまかせるぞ」と言います。
そして王翦は、「李牧がここを解法しに来る前にこちらから攻め上がらねばならぬ」と言ってます。
王翦は、史記のとおり、閼与を攻めに行ったはずです。そして鄴も今は落とせない....
疑問5: 王翦は、負けない戦をするとあるが、王翦は桓騎に「まかせるぞ」と言ったりで具体的な指示をしていない。
これらの疑問は今後はあっさりと触れられないでスルーされるかもしれません。
でもより面白くなるためには、李牧がくるまで、桓騎軍がだまって城の周りにいるのではなく、奇襲部隊に兵糧が足りないと嘘のウワサを出させて鄴内を混乱させ、奇襲部隊に城門を部分的に開けさせて、なだれ込み、大勢の民衆のいる中で、混乱した状態で戦闘させるのが良いと思います。李牧軍は、そのような混沌とした状況で戦ったことがないので、攻めるのも難しくなる....
でも夜盗集団の桓騎軍は、その戦い方は得意....
結局は攻略はできないのですが、鄴の中に入り、外からみた鄴は落とせないが、内から見た鄴を落とすための攻略情報を入手することになり一幕あける....
となったら面白いと思います。