フジテレビの亀山社長が退任と発表されました。
フジテレビは視聴率低迷にあえいでいたことが原因と考えられますが、社長退任の理由と、社長を変えれば復活できるのか、検討してみました。
社長退任の理由
4月からのドラマの視聴率は低いものが多いと言われており、テレビ朝日のみが刑事ものを扱い、4月には二桁視聴率のものが多いです。
警視庁捜査一課9係、警視庁捜査一課長、緊急取調室とヒットを飛ばしてます。
フジテレビは、貴族探偵は、初回のみ二桁、CRISISは4月は二桁維持しているので、そんなに悪い成績だとも思いません。
視聴率低迷は、2013年頃から問題になっていたようです。
また、今年3月頃には亀山社長は退任するとの噂が出ていました。
さらに調べると去年の5月にも退任するか否か話題になってました。
それではなぜ社長が退任したのでしょうか。
やはり一番の原因は視聴率の低迷とされています。
その低迷状態が2013年に社長に就任して大改革を実施してきたのに4年間たって成果が出せなかったのも理由だと思います。
もしかしたら、貴族探偵とCRISISが他局をしのぐ結果を出せていたら結果は多少は変わってたかもしれません。
でもテレビ朝日の独り勝ち状態となってしまいました。
でもこの視聴率だけが原因でしょうか?
ひとつは、スマホやiPADで見れる映画やドラマが増える環境の中、すなわち、競争者が多くなってる中で、引きつけるコンテンツや仕組みを作れなくなってしまっていることも原因だと思います。
Abema TVでは、
AbemaTV1周年記念企画「亀田興毅に勝ったら1000万」
という企画で視聴数は何と1420万! サーバーがダウンする程ですが、こういう企画が出せなくなるってしまっているのではないでしょうか?
ネットとTVの融合とのことで、ホリエモンがフジテレビ買収をしかけましたが、融合できず、逆にネット系企業がTV放送に参入してきて、「ねっ転がってもスマホやiPADで見れる」ことを売りにしていると思います。
そして企業の成績がどうだったかとのことですが、財務指標を見ると、
デコボコはありますが、そんなに悪いものでもありませんね。
ライバルメディアが多い中では奮闘しているように見えます。
それでは市場の評価を株価で見ると、
2013年からほぼ右肩下がりですね。
これでは、株主からの不満も多くなりますね。
でも、これらはフジテレビ単体の決算ではなく、他の事業が好調なためとのことです。
単体では、2016年度3月期には、初の赤字を計上したとのことです。
視聴率低迷が原因とのことですが、結局、この赤字というのが一番効いていて、成長・復帰できる見込みもないので、市場や株主にNGを突き付けられたのではないかと思います。
ではライバル企業がどうか?
テレビ朝日ですが、
なんと、売上は右肩あがりですね。 ただ、利益の方はデコボコがありますが、営業利益はフジほど落ち込みはないですね。
市場の評価を株価で見ると、
良くもなってないけど、悪くもなってないですね。
ライバルメディアが出ている中では奮闘していると思います。
やはりライバル企業と比べ、相対的に経営数値が良くなく、市場の評価も良くないため、また、打開できる見込みもないと評価されたため、社長を交代することになったのだと思います。
社長を変えれば復活できるのか
後任にはBSフジ社長の宮内正喜氏(73)が就任するとのことだが、ご高齢のため、年齢差別をしてはいけないのですが、他のメディアと競争している中で、復活できるかは疑問があります。
学歴、経歴はわかりません。
ただ、社内でも評判は良くない話しがありました。
日枝会長と相性は良さそうで、そのため社長に抜擢されたのではないでしょうか?
BSフジ時代の経営成績を見ると、直近で平成28年で売上、利益等の数値は前期比で5%~10%アップさせています。
民放系では初めて、2006年に単月で黒字を出したそうです。
この経営成績を見ると、否定的なものではないので、抜擢される理由のひとつにはなったと思います。
あとは若い柔軟な人をうまく使って改革を実行できるかでしょう。
今後の番組編成で視聴率を出せるか、社内の改革もできるかに注目することとなるでしょう。