2018年2月6日に日経平均が大暴落しています。これは、先日のNYダウが過去最大の値で暴落したのを引きづってます。(以下の記事の予想はすべて当たりました。パワーアップした来年の予想2018
年12月29日版も最後に紹介記事あります)
仮想通貨は、それから前に暴落フェーズに入っています。
長期投資を基本とする私ですが、仮想通貨にも投資しており、保有株や、仮想通貨の動向もかなり気になります!
また、日経平均やNYダウの暴落と仮想通貨の暴落は関係しているのでしょうか?
少し冷静に今の市場を長期的な観点で分析して、今後の見通しも考えたいと思います。なお、ここではの見解はあくまでも個人的な見解です。投資等の行動に関わる責任は一切持てませんので、最初にお断りしておきます。
また、相場予想は「わからないもの、あたらないもの」との基本認識もしておりますのであくまで参考意見としてご覧ください。
そもそもの背景認識
そもそもの認識ですが、2009年頃のリーマンショックが収まった頃から、米国の株価は右肩あがりです。日本株もアペノミクスと黒田バズーカにより、右肩あがりでした。
景気のサイクル、株価のサイクルから、「そろそろ暴落がくるな」と去年頃から思ってました。
これは、私だけでなく、株式市場参加者の間では、意見として、最近、たぶん半年位前から聞くようになって来ました。
暴落の研究もはじめ、過去30年については、以下の記事にまとめました。
異変
異変はまずひとつ。
暴騰を繰り返していた仮想通貨が暴落を継続的にするようになりました。これは痛手です。もっとも高いところで売っておけばよかったとあとから考えてもいけませんが、冷静に考えれば、チャートによる分析をしていれば、少なくとも半分は、利益確定できたはでず。(汗) でも税金も怖くてできませんでした。
次には、私が伝説のトレーダとして尊敬している藤巻さんのFacebookで2/5に「米国長期金利に注文」と書き込みがありました。
藤巻さんは、1990年代のバブルの頃に、土地の値段を定点観測してましたが、私は、藤巻さんの発言をトレーダとして定点観測しています。
この発言は、今までにない発言だと思いました。トレーダの嗅覚として何かを感じとったのではないかと.... でも国会議員なので、あまり混乱することも発言できないと思います。
よって、読み取るしかありません。
そして、今朝(2018/2/6)の早朝にNYダウが過去にない最高の値幅で暴落したとありました。
これは通常ではないと受け止め、相場をいろいろチェツクすることにしました。
長期相場の見通し
まず、最初に断っておきますが、「過去最大の下げ幅」とNYダウのことを称してますが、両面を見る必要があります。
下げ率で見ると、4.6%です。
これは大きい値ではありません。
1987年にブラックマンデーという、NYダウ下落率22.6%に比べたら可愛いものです。
少しは安心材料でしょうか。
でも、相場って結局誰もわからないものと考えてます。
よって、短期の見通しは私はどうなるかはわかりませんし、明日は普通であれば、それなりの反発をするような気がしますが、長期の市場の心理をチャートで考えて見ます。
(注:はずすことも割とありますので、参考程度で見てくださいね^^)
以下は2008年からの月足です。長期投資をして、忙しくない取引をしたいので、長期で考えます。
下値抵抗線となるトレンドラインを引きました。ここはまだ割ってないですね。額にして、今後の予測も考えると、18000円から20000円位でしょうか。
また、今までの上昇をみると、三段に上げていますね。
これは、良くあるパターンの三段あげではないでしょうか? このあとは、下がる可能性もあるパターンです。
そして、右上のオレンジの丸の箇所を見て欲しいですが、移動平均線を割っています。
これは典型的な下げへの転換を示唆しているかもしれません。グランビルの法則といいます。以下のサイトをご参考にしてください。
RSI (Relative Strength Index)
そして、RSIというオシレータ指標(過熱の具合を見ている)を見ると、80以上という高い位置にあり、それが下方向に下がってます。
これは、今後値段が下がっていくことを示唆することが多いです。
MACD
そして、次にMACDを見てみます。少し専門的ですが、ここでもトレンドの方向がわかります。値がピークを打って、下がり始めているので、相場が弱気になりはじめています。
ただ、移動平均線を見ると、すべて上昇傾向にあります。ここが下降傾向になっていると要注意ですが、反発して上昇する可能性もあります。
見通し
現在、実態経済は悪くありません。よって、今後さらに上昇するというシナリオもあり得ますが、チャートが今後の大衆の意見をすべてまとめた形で表してくると考えてます。
現時点では、個人的には、「下がりそうかな」という見通しを持ってます。でもあげるかもしれません。下げても上げてもどうするかは準備しておく必要があります。
ここでは、日経平均だけ示しましたが、本来は、NYダウのチェックも必要です。日経平均が、NYダウに連動しているからです。
着目点は、前回の高値(オレンジ色の水平線)を割るか否かです。大体値で、
21000円です。
ここを割ると下落トレンドに少し入るかもしれないので注目です。
NYダウはどうか?
それでは次に震源である、NYダウはどうでしょうか?
アメリカ経済は、リーマンシッョックの時はひどかったですが、その後、ずっと好調で、トランプ大統領になってから大型減税とかの政策も通り、好調でした。
これもチャートを見てみましょう。
右肩あがりでほぼ下げ知らずできてますね。これは、長期のチャートで、2008年からのものです。
ここで、一番右上の黄色の丸印の箇所をみると、移動平均線にタッチしています。でもぎりぎり跳ね返しています。ここを下方向に抜けると下がる可能性もあります。
また、下方向のトレドラインから見ると、底を割るのは、18000-20000$以下です。まだ随分余裕があります。
それから、全開の底値を割るレンジブレークの線は、オレンジの線の15000$です。ここまでも随分差があります。
ちょっとオーバシュートしていたので、戻したという認識でいいでしょうか?
RSI
今度は、RSIを見ます。Relative Strength Indexで、過熱状況を示しています。ピンクの丸ですが、80を超えてますので、かなり過熱してます。これが80を切り出していますが、すると今後は、80を割って下げていきそうです。
MACD
そして、MACDを見てみます。赤の丸の箇所ですが、一番上のラインがピークを打って下がり始めてます。相場が弱気になり始めています。
これは、一時的なオーバーシュートの調整でしょうか?
これは、このあとの推移を見ないとわかりません。最低あと1年位。
見通し
今回は、原因が金利を上げたことになってます。
日本はずっと低金利ですから、なんで金利があがるとそんなに株価に影響するのかきっと分りにくいですが、金利が上がると、住宅ローンもかなり借りにくくなりますね。例えば、6%とか上がるとつらいはずで、住宅を買う人が少なくなり、すると経済が冷えます。
金利が段階的に上がるサイクルになると、それに応じて株価は低調になる、一般的なサイクルになります。
ただ、リーマンショックのあとは、インパクトが大きすぎたので、このサイクルがかなり長くなっていて、9年位ずっと低金利だった、だから株式が当然のようにあがった。
今後は、金利が少しずつあがるので、当然、株式は相対的に値段が下がっていく。
という、通常のサイクルになる気がしています。
「景気がいいからそんなことにならない」とか「株は景気がいいのであがり続けるだろう」とかの意見は、米国含めてあります。
でも、私は以下のことを考慮にいれないといけないと考えます。
- 証券会社系のアナリストは、株が下がると、株を買わなくなり、手数料も入らないので、ネガティブな発言は、しにくい。
- リーマンショックの前から米国出張のたびに米国の経済紙を見ていたが、楽観的な記事が多かった。米国人は基本的に楽観的。悲観記事は少なかった。よって安心していたが、結局大暴落して大変なことになった。よって経済紙もあてにできない。
- ITバブルの時、ニューエコノミーが来て、「株価が暴落しない」「PERが異常に高くてバブルのようだが、新しい時代に来た」とかさんざんいわれてたが、まったく逆のことになり相場は弾けた。
この時のことを考えると、少なくとも大方のアナリストや経済紙はあてにできないです。
では、どう考えるか、ですが、相場を見て、大衆がどう判断しているか、というトレンドを見るしかないです。そのトレンドを見て、どう判断するかは個人の問題となります。
ちなみに、私は金利のサイクルから見て、下落していくと見てますが、この予想はずれることも割りとあるので、自分の見立てでなく、今後の相場で判断することにいたします。
ただ、日々忙しくしたくないので、長期的な観点で確認するにとどめます。
仮想通貨暴落と関係あるか
関係しています。正確にいうと、関係してない部分(人)もいいます。
株と不動産の値段や暴落は、相関関係にあり、1990年代のバブルの頃も時間をおいてスパイラル的に暴落していきました。
どういうことかというと、両方の資産を持っている人や企業は、片方で損失が出た場合は、もうひとつの利益が出ている方で損失を相殺しようとする行動に出ます。
あるいは、それらを先読みして、片方で損をしたら、もう片方でも損をしたくないので売りたくなります。 逆資産効果とでもいうのでしょうか。
逆に、片方で儲かっていたら、もう片方にも資金を投入して買いたくなります。
これらの株と不動産の関係が、そのまま仮想通貨と株式の間にも、両方持っている人に対してはあてはまります。
でも、仮想通貨の場合は、株式投資をしていない人も投資に参入しているので、必ずしもあてはまらない割合もあります。
比率としては、半分位は、株などあまり投資してない感じです。残りの半分は、投資経験があり、株を積極的に持っている人は、データはないですが、一声6割りとすると、仮想通貨投資している人の3割は、株式も所有していると想定します。
これらの人は、「仮想通貨で売るのが遅れたので、株式は早めに売っておこう」と考えるかもしれません。
あるいは、「株式も下がりだしたので、仮想通貨は早めに利益確定しておこう、あるいは損失を確定しておこう」と考えるかもしれません。
つまり、リスク資産を処分するという行動をとる人が一定量いるので、相互に影響を受けて、下がりやすくなると考えます。
また、通貨のFXをしていた人は、仮想通貨のFXもしていてその割合は多いです。
グラフで読むと大体7、8割とかなり多いです。
通貨のFXよりも変動が多いので稼ぎやすいのです。
FXをしている人は、売りも買いも積極的にします。現在は、下げトレンドなので、売りをしかける人が多いと想定します。
ただ、株と不動産の場合は、連動は、すぐにはしていませんでした。株と仮想通貨もすぐには連動して下げないことはありえます。
仮想通貨の見通し
それでは、仮想通貨の動きは激しく追いにくいですが、長期トレンドをチャートで同様に見てみましょう。
もってくるデータは、コインチェックのアプリからとしました。
コインチェックの今のハッキングの問題は別として、スマホ用のアプリは、とても使いやすくてすぐ相場がわかるので、使用している人は多いのではないでしょうか。
長期のチャート
以下が長期のチャートにトレンドラインなどを引いたものです。長期といっても、1年です。かなり変動が急すぎて見にくいですが、あえて、良く見るこのチャートに線を引きました。
以降のデータは、2018/2/6 20:10頃のものです。
ビットコインもとうとう60万台になりました。200万超えしたのに。でも、最初購入した時は、40万位でした。
ここで右下に下がるトレンドラインを引きましたが、ここをみると、そのラインを割って下方に下がってます。よって、これからまた下落する可能性があります。
ただ、前回のボトムを水平なピンクの線で引きましたが、ここをブレークして下方向に下げているか....丸の円の部分ですが、下げてます。
よって、一般的には下落傾向が続くようにみえます。下がらんでとまってくれ...とも思います。そうしないとICOの相場とかも悪くなりそうで、今後の上場を考えるとインパクトありそうです。
中期のチャート
次に一ヶ月分のチャートです。
ここもラインを引きました。今若干だけ反発しています。ここを割ると下げが加速しまそうですが、少し踏ん張っています。ただ、全体的には明らかに下げトレンドですね。
また、上昇トレンドになるには、青の右肩下がりのラインを超えていく必要があります。
あるいは、前回のボトムの89万円位を超えていけば安心です。
短期のチャート
つぎに、一週間レベルのチャートです。仮想通貨は値動きが激しいので、結構皆さん毎日のように、チェツクするのではないでしょうか?
ここでも多少踏ん張っています。赤の下落トレンドラインを割ってはいません。
ここも青のラインを超えて上昇するか、また、前回のボトムの80万円を超えていくかが、上昇のサインになります。
超短期のチャート
つぎに一日レベルのチャートです。これを参考にして毎日売り買いするのは、FXをやっている人がメインで一般的には忙しすぎる取引になるので、あまり使用されることはないと思いますが、良く見られているかもしれません。私は良く見ています。
これを見ると赤の下落トレンドラインに対して、底割れはしてませんね。
ただし、本日の前回のボトムの赤のラインにたどりつくように上がりましたが、反発され、さげていきます。 ここをさらに超えれば、超短期的にはあげるかもしれません。
では、どうなりそうか?
どのチャートを見て取引をする人が多いかによります。その人が多く見ているチャートで判断されて、売買されるかもしれませんが、チャートの見方をしらない投資初心者は、ニュースや噂で売買することになります。
短期的には私もわかりません。
ただ、長期的なチャートを見ていくと、値をさらに下げていくと私は見ています。
あまり短期な取引だと忙しいので、自分自身は、長期のチャートを見たいですが、でもそういう人はマイナーです。実際どうなるかは別です。
また、仮想通貨は、仮想通貨FXなどで売りをしている人も多いと思いますが、ICOなども盛んであり、仮想通貨そのものは、淘汰があったとしても、技術としてうまく成功して根付いて欲しいと考えている人は多いのではないでしょうか?
よって、それらの人が買いささえ、あるいは売りを控えることも充分ありえると考えます。
ポイントとしては、80万円と、90万円という節目を越えて、上昇トレンドに戻れるのか、と見立てています。
よって、長期のチャート中心に相場のこれからの変遷で今後は判断する、というのが今の見解です。
まとめ
株式相場が今後どうなるか、仮想通貨と一緒に連動してスパイラル的にクラッシュするのか、について見方をよい方向と悪い方向まとめました。
スパイラル的に下落するかどうかは、明日やあさってのNYダウ、仮想通貨の動きが要チェックです。可能性もありますが、逆に反発して反転上昇し上げトレンデにもどる可能性も、すぐにではないとしてもあり得ます。
(注: あくまでも個人的見解であり、投資は自己責任です。本サイトでは一切責任を負えません)
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