新入社員の方、あるいは若手社員の方で、特に仕事上の会話に論理を求められる仕事に就いている方へ
会話や議論の中で、使っては行けないNGワードと、使うべき言葉を理由とともにまとめました。
また、国際化の流れの中で、外国人との会議などに参加することも考え、英語版も用意しました。
今後の会話や議論の際の参考にして頂ければ幸いです。
3種類の言葉
論理を持って会話をする際に、語尾は以下の3通りあります。
- .....と思います。
- .....と考えております。
- .....です。
1は使ってはいけないNGワードで、2が基本、3が一番望ましい言い方です。
ひとつずつ解説していきます。
思う
NGワードです。なぜかというと、考えや意思が弱いニュアンスがあり、論理性、説得性がないからです。
個人の「思う」レベルで仕事の判断をされたら、会社としてはたまりません。
「思う」という意味を辞書で引くと、
心に浮かべる。
感覚的に、または結論として、…だと心にとらえる、または感じる。
この意味を見てもわかるように、心に浮かぶレベル、感覚的なレベルで論理性がないことを証明している言葉なのです。
雑談や、趣味の話、宴会の席で、「思う」という言葉を使うのは問題ないですが、論理性の求められるビジネスの場では使用はご法度です。
英語では
英語では、辞書を引くと「思う」は「think」と出てきます。でも、実際の国際会議の場で、「思う」の意味に合致しているのは「feel」です。
これも国際会議の論理の中で、「feel」を使うことはないですが、時々聞きます。それは、論理で表しにくい、人間の感覚の議論をする時です。
そういう場合は、
例:
' I also feel this matches with B-method.'
など使われるときがあります。
英語で、日本人が'feel'を使うことは恐らくないので、あんまり使用法に心配することはないです。
考える
それでは、どういう言葉が良いかですが、「.....と考えます」です。
また、この「考えます」を使う時、何かの論理をもとに、使うので、通常は、
例:
「XXXXXがYYYYYであるため、ZZZZZと考えます」
「ZZZZと考えます。なぜなら、XXXXXがYYYYYのためです」
となります。
論理的な会話の基本となるので、「考える」を使うことがビジネスの現場では相応しいとご認識ください。
また、この言葉を使うと、論理の説明も必要なので、論理を磨くという訓練にもなります。
ぜひ、こういう話し方をする習慣をつけてみてください。
英語では
考えるを英語にすると、「I think」です。これは使用法としては簡単で、なじみがあるでしょう。
また、外国人のいる会議で、時々使用される言葉が「I believe」です。
日本語では、「信じる」、これは「think」より重い言葉です。
両方とも、ロジックが必要ですので、日本語とともに、論理の説明が必要です。
なお、国際会議では、まず結論をいうのが普通で、いわないと意思が伝わりませんので、まず結論をいい、論理を付け足す話し方となります。
つたない英語での対応の場合、この順番を守らないと話が通じませんので、注意する必要があります。
例:
' I think A is better than B, since A requires less power and cost. In addition, .............'
です
一番論理的に説得力があるのが、この「です」です。(あっ、二回'です'が...)
これは、「考える」という、個人のロジックを通り越して、より客観的な事実をもとに、論理を事実をもとに断定する時に初めて使えます。
よって、その断定する根拠が薄いのに、「です」を多様していると、「ウソつき」と思われますので、要注意です。自信もない時、多用しないように。
例:
「AAAAA は BBです。なぜなら、BBBはCCCCで、かつ現在の環境において、AAAAは、DDDDとなる割合が90%で、その中で、BBに合致するのは100%だからです。」
具体的な事実のデータと論理を客観的かつ多面的に説明できる必要があります。そのため、会話する前に、そもそもその内容について熟知しており、結論が導かれるロジックを説明できる訓練も必要です。
ここまでできれば、ビジネス上級者です。
英語では
「AAAA is BBBBB, becasue .......」の構文で使います。
thinkもbeleiveも使用しません。日本語での説明と同様です。
プロ通しが論理的な会話をしながら一緒にチームで仕事をする時に、実は「Think」は使用禁止の用語なんです。
個人が「Think」するレベルでチームの決断をしたら間違った結果を出す可能性があります。
よって、複数の事実をもとに、複数の論理を準備して、そこまで論理を詰めたうえでの客観的な結論が必要になります。
これも結構、訓練しないと一朝一夕ではできるようになりません。
逆にこれができるようになると、国際会議でも信頼されるようになりますので、目標にして、頑張ってみてください。
まとめ
仕事に論理が求められる新入社員や若手社員の方へ、「思う」「考える」「です」の用法を説明しました。
こういう言葉は、癖になるとなかなか改まらないので、意識しながらより論理性の高い言葉を使うようにしていきましょう。
また、必要な場合は、英語版もぜひ参照して自分で勉強してみてください。これらの内容は「英会話学校」でもまず、習うことのない内容です。