仲暁子さんは、ウォンテッドリー株式会社の社長で、会社は、2017年9月14日に上場します。
批判記事を削除しようとしてニュースになっています。
私はIPOの投資も行っていて、ウォンテッドリーの抽選にも参加する予定です。
仲暁子さんは28歳で会社を立ち上げ事業展開をしています。何と27歳の時にブログラミングを勉強して自力でサイトを築いたそうです!
元プログラマーとして、ここは気になりますね。27歳というのは、プログラマーとしては、かなり勉強が遅い部類です。プログラマー引退年齢に近づいている年です。
タダものではない!
そんな仲さんに興味を持ちました。
今回は、仲さんの、学歴・名言・英語力とIPOの評価、批判記事削除問題について調べて検討してみました。
学歴
プログラミングを27歳ではじめたということは、理系ではないでしょう。
学歴ですが、京都大学卒業です。
小さい時に一年、アメリカ、高校三年間もニュージランドと英語圏で生活しています。
京都大学では、経済学を専攻されたとのことですが、勉強はあまりせず、起業に興味があって活動をされてました。
いろいろなビジネスに興味があったとのことで、この頃から企業家としての資質を磨いていたのですね。
そして、卒業されたら、ゴールドマンサックス->漫画家を目指す->Facebookへ入社と華やかかつ奇妙な人生を歩んでいます。
名言
仲暁子さんは、名言を残しているそうです。
まだ若いのにえっ、と思いますね。
それは何でしょうか?
引用していきますね。
ココロオドル仕事を見つけられるのか? それは、興味を持ったこと、近くにあるものを手当たりしだいやってみて、あとは自然淘汰にまかせることです。
いやー、手当たり次第やってみる、というのはなかなかできないですね。
今は転職社会だからできやすいですが、それでも、転職する時には、「ひとつの企業に3年は勤めていたか」「3社以上変わってないか」とか面談の時には評価されます。
これをやるならまず、学生時代ですね。
興味を持ったことが面白かったら、当然続きますし、真剣になりなす。
私の場合は、プログラミングのバイトですね。
でも、3年位すると飽きてきて、「就職はプログラミングの会社にはいかない!」って思って、何の企業で何をするのか、3年も悩んでしまいました!!
ただ、そんな転職のルールにとらわれなく、「手当たり次第やってみる」というのは、転職をすぐしないとしても、積極的な良い心構えだと思います。
あとは、自然淘汰にまかせる....
これもインパクトありますね。
淘汰されることの方が結構多いかもしれません....
淘汰にまかせて、復活できなかったらどうなるか、とか実際問題としては考えるわけですよね。
でも、ダメモトでやってみて、ダメなら、また新しいことに挑戦する、って姿勢だと思います。
つまり、普通のサラリーマンや、転職する時の事情を考慮して、チャレンジするのをやめるより、自分のしたいことを見つけるために、何度でもチャレンジし失敗も許容する、という考え方だと思います。
失敗を許容するのは、自分であって、社会が許容してくれるかどうかはわかりません。
ただ、いえることは、仲さんはすでに学生時代からチャレンジを経験していましたね。両方とも学生時代から取り組んだ方がいいですね。
あとは、社会人でも、若い人でないとなかなかできにくいことです。
でも、もし若くなくても、金銭的に余裕ができたら、会社をやめて、取り組むことはできますね。
キーは「計画を立てないこと」
自分の立ててしまった目標以上のそれを超えることは出来ない。
会社を辞める時の私は、とても不安でした。
けど、今では心の底からこう思っています。「一歩踏み出して、本当に良かった」
これも珍しいビジネス論ですね。
ここで言おうとしていることは、自分の本当にしたいことでない、不満がややある現状の中で、計画や目標を20年位たてて、その中に埋没するのはもったいない、ということだと思います。
また、目標や計画に縛られないので、新たな一歩が踏み出しやすいとのことだと思います。
一歩を踏み出した時に、すぐうまくいくとは限らないですね。
自分自身は、会社を早期退職し、新しいビジネスを考えてましたが、頓挫しました。
一年位、会社を早く辞めたことを後悔してました。「辞めるんでなかったと」
でも、一年たって、想定してなかった新たなことに着手することができて、いろいろな企画を思い浮かべるようになりました。
「会社を辞めて本当に良かったと」今では心から思ってます。
そういう計画外にいいことがあると、「計画を立てない」ということも理解できます。
ただ、「計画をたてて縛られすぎない」「計画がだめならすぐ見直す」ということでも良いと考えます。
それではインパクトが小さいので、あえて「計画を立てない」といっているのだと思います。
企業が上場するので、計画を立てないでは許されないので、これはあくまで個人としての心構えの方法論のひとつですね。
仲さんは、もともと育った環境や学んだ環境もかなり良かったと思います。
皆が同じようにはなかなかできないので、自己判断になるとは思いますが、考え方を提供してくれました。
考えを説明した画像がありましたので、以下、紹介します。
私は逆に、ガチガチの目標・計画設定派です。
20歳位からそうなっています。ちょっと、死にそうな病気にいっぺんなってから。直りましたが。
目標もなるべくやりたいことにしてましたが、頓挫することも多かったです。
本当に好きなことの見つけ方や、大きな目標を立てて、それに自分が自然にホメオスタシスで近づいていく、という苫米地さんの方法論の図書のファンです。
英語力
仲暁子さんは、海外にも学生時代にいたので、英語力はあるようです。
高校時代に3年いた、というのは強いですね。
また、仲さんは、AI時代に、「プログラミングと英語は必須スキル」といわれてます。
これは、実は、AI時代だけでなく、昔からそうでした。
自分の父親が、あの真空管時代と思われるコンピュータを企業に導入しましたが、その時に、「コンピュータと英語が重要」と小学生の私に言ってました。かなり昔....
昔から重要だったわけですが、自分も自然に英語に興味を持ち、コンピュータプログラミングもやり始めて、会社に入って感じたことは、そのことで非常に有利になりました。それも数十年間位...
英語は、今でも重要だとわかりますが、プログラミングが重要っていうのは、今後も変わりないかもしれないですね。
話が脱線しましたが、仲さんの英語をYotubeの対談で見ると、とても流暢に会話しています。
TOEICは、940点もあるそうです。でも、発音がとってもいいのは、若い時に留学していたためですね。
海外の企業とも充分意思疎通が図れるでしょう。
IPOの評価
それでは、次にウォンティッドリーという会社がIPO、つまり新規上場しますが、企業として評価してみます。
この記事を書くよりかなり前に実は、評価をIPOとして行っています。
その時の評価では、「売り上げは右肩あがりだが、利益にでこぼこがある」という必ずしも最高の評価ではありませんでした。
ここでは、もう少し詳しく見てみます。
まずIPO用に会社は、目論見書というものを開示しないといけないのですが、そこから読み取ります。
売り上げとユーザ数は、右肩あがり、それも比例曲線でなく、指数関数的に伸びています。
私は、こういう企業を見るときに、国内企業であろうが、海外企業であろうが、自国のビジネスがうまくいき、そのあとに海外展開してさらに成長できるかを必ず見てます。
ウォンテッドリーは、アジア(ホンコン、シンガポール、インドネシア)にすでに展開しており、つぎにヨーロッパに出て行くことを予定しています。
シンガポールに子会社を設立しています。
ここは好ましいことです。
これは、仲さんが英語がしゃべれることとも関係してますね。
ただ、米国になぜないのかだけ気になります。競合がすでにいるので難しいと思ったのでしょうか?
利益については、H26年黒字でしたが、H27赤字になりました。でもH28で大幅な黒字になってます。
H27は、投資のキャッシュフローが大きくなっているためですね。
会員の伸びや売り上げの伸びが想定したとおりだと、利益もあがり続けるでしょう。
社員は、45人ですが、臨時の人を除くと30人位。この人数だと、内部統制とか情報漏えい、コーポレートガバナンスが少し不安ですね。
まぁ、新しい企業はみなそうですが。
また、IPOにより入手した資金の用途ですが、本社を増床した時の内装費の一部にあてるとのことです。
うーん、IPO銘柄で、内装費の一部に費用を当てるというのはあまり見たことがないですね..... IPO企業であれば、さらなる成長のために、研究開発費や新規に計算機を追加するとかが普通ですが。
最近上場する話題になっているYoutuberのサービス会社のUUUMでも、人材採用に費用をあてる、といってます。 これも珍しい例です。
この内装費については、リスクの説明で「想定通り投資効果をあげられない恐れがある」と逆にはっきりいってます。
こう、明示した中で資金が集まるのか、上場して株価が成長するのか、ですね。
内装費の一部といっているので、では全部でいくらなのでしょうか。その額は書いてないですが、オフィス増床は6000万円となってます。
今回株価が880円とすると、市場から調達するお金(吸収金額といいます)は、約1.3億円です。
でも、会社が入手できるのは、全部でなく、公募した50000株分なので、880円が想定価格だとすると、4400万です。
あとは、もともと株をもっていた人の利益になります。
この4400万が内装費の一部だとすると、正味の費用はいくらになるんでしょうか?
ウォンテッドリーのOfficeはかなりいいオフィスなので、好意的に見れば、働く人が重要なので、特別に良い内装を準備する、とのことでヤル気を引き出そうとしているのだと思います。
でも、世界の企業で、利益をあげている企業が本社にお金をかけないこともあることを考えると、いきすぎかと....
H28年の経常利益が約1.2億なので、それともし同じ額を内装費にあててるとすれば....しかも投資家のお金で....
やはり気になります。今後も、こういうお金の使いかたをして、株主を軽視するのではないか....
上場した利益で、既存の株主を喜ばせるだけにならないかと....
これは、出資することを決めて、株主になり、株主総会に出れば、質問ができるようになります。
でも、結論からいいますと、IPO上場時の株価は、とても高くなると思います。
(注:投資は自己責任ですので、これはあくまでも個人的見解であり責任を負いません)
吸収規模が1.3億というのはとても小さい部類に入り、株価があがりやすいからです。
通常は、小さくても10億円を少し切る程度です。
社長は、328万株もってますが、今回市場に放出されるのは、約14万株でごくわずかになってます。
逆にもっと株数を出して、もっとお金を吸収してアジア展開に積極的に投資する、とかだったらわかりやすいです。
少ない規模で上場して、高値で、現在株を持っている人が売り抜けて暴落していくのではと考えてしまいます。
株所有者にはロックアップというのがあって、株を売りにくくしてますが、株価が売り出し価格の1.5倍になったら売れるようになってます。
上場時には、高値をつけそうなので、株をもっている人がいっせいに売り抜けるという不安がきます。
よって、右肩上がりで株価は上昇していかない気がしています。
さぁ、仲さん、「動機善なりや、私心なかりしか」?
批判記事削除問題
本日、ニュースで見たのは、他の方がブログで批判記事を作ったけど、削除の要請がなされた、との記事です。
その対象企業が自分も抽選に参加する、ウォンテッドリーだったので注目しました。
この問題も、個人なりに考えて見ます。ツィッタなどでは、削除に対してかなり批判されているようです。
IPO関連企業でこういうニュースを見ることもなかなかないです。
ニュースによると、この企業のIPOに対する批判的な記事を書いたブログがあったとのことです。
この記事が結構話題になるほどアクセスを集めていたそうです。
そのブログで社長本人の顔写真が載っていて、それが「著作権に違反する」とのことで、削除申請がなされたとのことです。
有識者を含め社内で協議した結果、削除申請することになったとのことです。
著作権に違反とありますが、もうひとつあるのは、肖像権違反ですね。
ブログには勝手に人の写真を載せてはいけないのです。
でも、公的な場所に出たときの写真だったら、本人が写されるのを前提にしているのでいいそうですが、グレーなことろもあるようです。
問題の写真は削除されているので分かりません。削除要求は、ブログ運営者に届いて削除されています。
良く見る話としては、ある人のブログの記事などをみると、パクられた人が、パクッた人のブログに連絡して、削除や損害賠償を求めること記事も見るので、違反行為に対する対応は、時々見ます。
こういうのをデジタルミレニアム著作権法(DMCA)侵害とも呼んでいるようです。
DMCAは米国の法律ですが、日本では、2001年には、プロバイダー責任制限法ができて同様の対応ができるようです。
今回は、著作権を有する写真について侵害の請求がなされました。
このこと自身は、同じブログを書いている身からすると、すごく自然なことで、問題ない行為に見えます。
今回は、写真削除のブログ投稿者への連絡だけでなく、グーグルとツイッタへの削除要求が両方なされたとのことで、それが問題視されています。
そこには写真がのってないですから。
「削除要求がなされたこと」が、返って批判的に捕らえられ、拡散していったようです。
「都合が悪ければ隠すよう働きかける」というように捕らえられてしまう別のリスクがあるということですね。
写真以外の批評に対しては、もちろん私のブログ含めて、事実関係が違えば指摘されたら直すように修正しないといけないと思います。
ただ、IPOで公的な会社になるので、批判は甘んじて受ける世界に入ってきたのではないでしょうか。
その記事が書かれているINSTというブログでその記事を見ました。
現状は、「間違いなどがあれば指摘してください』等の断り書きがいろいろと書かれています。
よって、その位で読んでいけばと思いますが、この記述が問題前から書かれてあったのか、そのあとなのかはわかりません。
記事では、今回のIPOがダウングランドという手法で、以前なら90億の上場価値があったけど、今回は40億くらいにさがっていることを批判されています。
IPO投資をやってますが、このダウングランドってのは知りませんでした。
IPOでアクセスを集めている方のブログを見ても、この点触れられていません。
この点は、このブログを書いた人は良く観察されています。
どうやってそういう事実を調べたんでしょうか?
同業のようなので、わかったんでしょうか。
もし、この事実が違うのなら、「記事削除」の要求がこのブログに対してあってしかるべきだったかもしれません。
ただ、この記事の中で、「上場前に買ったのに、上場時に売ったら安くなっている!」とありますが、ここは少し訂正が必要かと。
まず主要な株主はロックアップというものがかかっているのですぐ売れません。上場から90日か、株価が1.5倍までならないと売れないのです。
また、本銘柄は、吸収規模が小さく、時期的に傍で上場するIPO銘柄よりも評価が高いです。
よって、1.5倍程度はすぐなり、2倍以上になる可能性もあります。
フタをあけてみないと分かりませんが、安くなっているとは限らないのです。
4000万の用途についての内装費の扱いについてはもっともな意見です。
また、記事を作成した人は、2016年からウォンテッドリーの記事をあげてます。
その頃から着目しているんですね。評価に関する情報を持ってます。
結局、こういうネガティブ情報って、企業の評価サイトなどでいづれは実態はばれていくものですね。
結論:
ウォンテッドリーは、あるいはこういう案件を扱う人/団体は、DMCA侵害の功罪を学んだ。削除申請すれば良いっていうものではないことを。
まとめ
仲暁子さんに関する情報と、IPOに関わる情報/問題を調べました。
本人はとてもチャレンジ心が旺盛な方だと思います。
まだ、若い会社ではありますが、ミッションを忘れずに、よりガバナンスを強化して、事業を海外まで展開して欲しいと思います。
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