どうする?北朝鮮が戦争になったら!東日本大震災と同じ対応?

北朝鮮をとりまく状況がかなり怪しくなってきました。

どうするのか? もし北朝鮮が戦争になってミサイルが落ちたらと思うようになりました。

またその対策は東日本大震災と同じなのか? その疑問もあります。

北朝鮮のミサイル開発が加速度的に続き、韓国は大統領選、米国はトランプ大統領に変って政策変更をするという北朝鮮をとりまく状況が大きく変わってきてます。

なるべく平和的な解決を祈るばかりではありますが、戦後生まれでこのような危機的な状況になるのも初めての体験です。

私は、東日本大震災の時職場から帰れなくなり、なんとか帰ったあとは電車が止まって通勤できなくなったため、自宅で1週間ほど原発を中心とした事の推移を刻一刻と見守り、自宅でできる対応を矢継ぎ早に実施していきました。

また会社に戻ってからはリスクコントロールプランを作成しました。

その時の経験をもとに、日本人市民がリスクに対してどうすれば良いのか、具体的には、準備すべき備品、生活上の注意、資産運用上の対策(資産運用している場合)をまとめました。

結論としては、東日本大震災の時と異なる対応も必要となります。

 

 

 

北朝鮮が戦争になった時の市民へのリスク

北朝鮮が戦争になった場合は、米国、韓国、日本が巻き込まれることになると思います。

ここでは、国家や日本の企業へのリスクとは別に、日本の市民に対しての間接的または直接的なリスクを考えます。

戦場が北朝鮮のみの場合

直接的には日本に対する攻撃がなく、米国が北朝鮮に急襲攻撃を仕掛けた場合です。

この場合、日本の市民に直接の影響は出てきません。

が、間接的なリスクがあります。今後の展開がどうなるか世界中でとても心配することになり、日本の市民も巻き込まれる可能性を心配するでしょう。

会社員の方は企業の活動に制限が加わる影響が出るリスクがあります。

例えば移動の制限により外国に行けない、あるいは外国の人が日本に来なくなりビジネスが進まないことです。

資産運用している人にとっては株式市場が大幅安となり急速に円高が進むリスクがあります。

被害が近隣諸国に及ばないことを祈ることとなります。

戦場が北朝鮮と韓国の場合

上記よりインバクトが大きくなります。基本的には上記と同じですが、被害が近隣諸国まで及んできているのでその心配とリスクはさらに大きくなります。韓国で働いている日本人は、日本に急いで帰国することとなり、韓国関係の企業活動は停滞するでしょう。

日本に攻撃がなされた場合

米国、韓国だけでなく日本にも直接的な影響が出る場合です。(一番想像したくない恐ろしいシナリオですが)

直接的なリスクとしては以下の攻撃があると想定します。

化学兵器搭載のミサイル着弾

核兵器搭載のミサイル着弾

北朝鮮のテレビの発表によると日本の攻撃場所は「在日米軍のある基地」とのことですが、日本を守ってくれる米国人や近隣住民にも影響が出ます。

迎撃ミサイルで撃退できれば良いのですがそこまでまだ保障されるレベルまでは至ってないと思います。

また、北朝鮮が暴発すると見境ない攻撃をしてくるかもしれないので場所を基地のみには限定するのはリスク管理上適切ではありません。他に考えられる場所は大都市圏や原子力発電所のある場所です。

着弾した付近は直接の影響を受けますが、その近辺のエリアにも影響は及んでくるでしょう。

また、一回の攻撃でなく続いた攻撃が来ることも心配になるでしょう。

化学兵器に対しては、汚染された空気を吸い込むか皮膚に癒着すると致死かそれに準ずる状態になるリスクがあります。

核兵器に対しては、直撃を受けた場合の影響のみならず、間接的な影響としては、近隣地域にも放射能の雨や汚染物質が空気に乗って流されるリスク、また発電所が破戒されて停電となれば生活や電車の移動制限等大きな支障が出てくるでしょう。

この間接的な影響は基本的には東日本大震災で経験したことを同様に対応していけば良いと考えます。

どうする?市民は

ではどうするのか、ミサイルが落ちて時間が経った後は東日本大震災の対策に類似した点もありますが、落ちる前や落ちた直後については違った対応となります。違いは以下3つです。

落ちる前に対応が取れるか

着弾地点がわかるか

化学兵器への対策

原発の場合は、地震のあと、津波がおこり、原発が危険な状況になると分かるまでに1日程度かかっていました。

ところがミサイルが落ちた場合は、北朝鮮から飛んでくる時間が7分程度のため、事前に知るのは困難と想定します。

次は着弾地点についてです。東日本大震災の場合は、原発の場所は位置がはっきりしていて報告も原発から上がってくるので災害の元となる場所が分かってました。

では、ミイサルの場合はどうかということですが、結論としては、場所はすぐわかると想定しています。

核攻撃の場合はキノコ雲が現れて遠くから見ることができます。

また、それより前に、ピカッと眩しい閃光が走り、そのあとしばらくしてから大きな音で窓ガラスが割れたりするので核攻撃だったことがわかります。

光と音の時間差で大まかな距離は計算できます。(注:筆者は広島生まれであり広島市から少し離れた場所に住んでいた母親より原爆が落ちた時の話しやその後の話しを聞かされました。)

化学兵器の場合も落ちた情報がすぐ市民、警察、消防から伝わると考えます。

核攻撃との違いは化学兵器への対策です。放射能対策としては、N95マスクが一つ100円前後で手に入ります。(N95はフィルタの規格で粒子を 95% 以上捕集できます。)

これは東日本大震災の時もすぐに事故が起こってからネットで購入できました。

化学兵器に対してはこのマスクは有効ではありません。

NBCマスクが必要です。NBCは、Nuclear/核兵器、Biological/生物兵器、Chemical/化学兵器の略です。メーカによるとNBCマスクも緊急避難的に使用するものとの断り書きがあり(要は自衛隊が使うようなマスクではないという意味)、ひとつ7000円~9000円ほどします。

しかも受注後早いもので14日'Yahoo')、30日~2ヵ月かかるとあります!!

化学兵器がくるかどうかわからない段階からこのマスクを発注するのはなかなか困難です。よって現実的な対応としては、念のためN95マスクを付け、あとは皮膚に化学物質がつかないように、外にでない、長袖等皮膚を露出させないことが必要です。

それでは具体的にはどうするか、準備すべき備品、生活上の注意、資産運用上の対策について述べます。

こんな時に資産運用の対策も?と思われるかもしれませんが、生命の他にも財産も生活のために守る必要があると思い記述しています。

準備すべき備品

地震と同様以下のものをそろえることが望ましいです。

東日本大震災で経験上一番困ったのが、停電で携帯も使えなくなるのでニュース元がなくなること(->電池式ラジオが必要)、またトイレに行くと水を流さなくてはいけないですが、断水していました。(->ある程度の量の水が必要)

夜だと部屋の中が真っ暗で何も見えない(->短期的には携帯のディスプレィがライト代わり、ろうそくやライトが必要)です。

個人個人で状況は違うとは思いますが、準備すべき備品リストを紹介します。

このうちガイガーカウンタ以外は震災が起きた後すぐだったのでネット/実店舗で購入することができました。

ラジオ(電池式携帯用と充電ハンドルライト付の自宅用)

防災用ミニライト兼笛付キーホルダー

ライトとろうそく、ライター(ライトはランタン式と遠くまで照らすことができる高性能のもの)

N95マスク(子どもがいる人は子ども用も)

レスキュー用簡易寝袋携帯用

レインコート(外出用)

水(ボックスに入った大きく保存期限が長いもの)

水のろ過装置(飲み水用)

非常用簡易トイレ

非常食(乾パンからレトルト食品、パスタ)

軍手

ガムテープ

カイロ(寒い季節の場合)

救急セット

地図

薄手の長ズボン、長袖(夏用)

ガイガーカウンタ

救急セットは職場でも発注しましたが、震災後、2~3ヵ月位は売り切れで手に入らなく、自分達で単品を集めて準備しました。なお、黄色のマーカのものは特に化学兵器対策に必要なものです。

 

 

生活上の注意

自宅にいる人、職場で働いている人両方とも、以下を注意する必要があります。

黄色のマーカのものは、特に核攻撃、化学兵器に対する対応のもので東日本大震災ではなかった内容です。

ミサイル着弾に関しては、危機のアナウンスとして、JーALERTというシステムが、国/地方自治体で整備されておりサイレンや放送によってアナウンスされることとなっていますが、本当にその着弾地を予想し、発令して気付くか否かは不明です。

少なくともそういう訓練は国民も含めて実施はしていないです。しかし通報されるかもしれないということを認識しておきましょう。

核災害で最も大きな被害をもたらすのは爆発時の“閃光”と“衝撃波”
出典: もし東京に核が落とされたら。 爆発周辺の人達は全員死ぬんだと思っている日本人が多いといいます。しかも、その死因はほとんどは放射線であると。そういうことをきちん検証しない日本こそ被害が大きくなるのです。

「光と衝撃に気を付ける」ということですね。

なお、核攻撃に関しては、札幌医科大学の放射線防護学専門の高田純教授の著作が沢山あります。

直近の対応(災害発生数分前~発生1日後まで)

もしもJ-ALERTが発令させ、サイレンや放送で核攻撃や化学兵器のアナウンスがあったら注意深く聞く。

重要:J-ALERTが鳴らなくとも経験したことがないようなビカッとした光が見えたら核攻撃と認識する。その場合、即座に、一秒以内にその場の床に完全にうつぶせに伏せる。少しでも閃光が当たるのを避けるためと衝撃波対策のため。

J-ALERTの放送を見たらすぐ以下の対応をとる。すぐ、即座に、数秒以内の行動開始が必要と考える。そして情報収集に努める。

地下室があれば逃げ込みます。地下街、地下鉄のホームでこの際かまいません。そして地上へつながる出口をふさぐか、物陰に隠れ、露出している肌をできるだけ隠すようにしてしゃがみ込みます。
出典:核ミサイルという災害。核爆発からの生き延び方を備える。

但し、すぐそばになければ、光や衝撃波はすぐ来る可能性があるのでこの方法はとれないと考える。その場合は以下の対応。これもすぐ、即座に、数秒以内の行動開始が必要と考える。そして情報収集に努める。

地下へ逃げ込めない場合、できるだけ建物の中心で、窓のない部屋、トイレ、風呂場、倉庫などに逃げ込みます。それも間に合わない場合、とにかく窓から離れ、また窓との間に何か遮蔽物を起きます。机の下でもいいですし、いすを盾にしてもかまいません。
出典:核ミサイルという災害。核爆発からの生き延び方を備える。

化学兵器の場合は、「化学兵器」との警報やアナウンスがなされるはずなので注意深く情報を収集する。特に異常な着弾音が聞こえた場合は情報収集に努める。

その場合は、なるべく毒ガスが入ってこない密閉された場所に即座に移動し、情報収集に努める。

自宅にいる場合は、移動せず、家の中から出ないようにする。化学兵器の場合は、以下の対応を取る。

外気を遮断する必要のある場合(NBCテロ発生時など)には、ドア、窓などの隙間をガムテープなどで目張りするとともに換気扇やエアコンを止めましょう。
出典:テロや武力攻撃から身を守る方法と国民保護 - 富山県

災害が発生したあとすぐには移動をしない。車で移動しようとしても大渋滞している。ニュースによる情報収集をしながら、放射能のレベルや化学兵器物質のレベルが小さくなっていくまで外には出ない。

どうしても外に出る必要が出てきた場合、例えば小さい子どもの引き取りの時、長袖、長ズボンを履き、帽子やマスク等で露出する部分を極力さける。子どもの分も準備する。ただし、雨が降りそうだったらやはりやめる。特に、黒い雨には要注意。

事後の対応(災害発生一日後以降)

仕事がある人は会社からの指示に従うが盲目的に従うのではなく身の回りや家族の安全は自分で守る。

危険な場所からは退避するのが原則。

家族と連絡できる手段を用意する。(ただし、携帯は震災時つながらない。NTTの171災害用電話サービスを利用する。171(イナイ)と暗記しておく。)

極力外出を控える。外出する場合は、長そで長ズボンを履く。雨が降りそうだったら極力外出しない。どうしても雨の日出る必要があればレインコートを着る。それでも黒い雨の場合は出ない。

外出の場合や仕事に行く場合は、携帯ラジオ、レスキュー用寝袋、ミニライト等出掛ける距離に応じて必要なものを持っていく。

ネットとテレビで情報収集に努めその時々の対策を考える。

食料を確保する。

なお、東日本大震災の時、食料、飲み物についてはコンビニですぐ売り切れましたが、スーパーでは買うことができました。

 

資産運用上の対策

資産運用をしている人、つまり株を持っていたり、あるいは投資信託を持っている人は注意です。東日本大震災の時は株価及び投資信託の値段は大きく下げ、また急速に円高になりました。

北朝鮮をめぐる戦争の状況は米国も大きく関係してくるのでその時以上の影響があると考えてます。

株や投資信託のようなリスク資産を持っている人は現金や預金の非リスク資産もバランス上持っていると思いますが、リスク資産の比率が大きい場合、具体的には30%以上の場合は以下の対応が必要と考えます。

なおこれらの対応より生命を守る対応の方が優先されることは言うまでもありませんのでお気をつけください。

リスク資産を30%~100%売り払う。

戦争状況が終息しかけ市場も持ち直しそうになってきたらそのリスク資産を再度購入する。

リスク資産が株の場合は、手数料もそれほどはかからないので売り易いでしょう。

投資信託を持っている人は、売却時に手数料、または信託財産留保額の費用が引かれるかもしれませんのでお持ちのファンドを調べてみて、売る時の参考にしてください。

また、市場なり世間が最大のパニックになっている時に売るのでなく、その前に売る必要があります。

またどの程度の割合売るのかは個人の考え方によって違ってきます。割合とタイミングなかなか難しいのですが、東日本大震災の時私はリスク資産をパニックになるようなまずい状況の時、ほとんどすべて売ってしまいました。

その翌日は値上がりを少ししていましたが、それ以上のパニックになる可能性もあったので正解だったと思います。

状況としては、メルトダウンが起こるかどうか、それで大爆発するかどうか緊迫していました。戦争の場合は一日で決着ということはたぶんないと思われるので、分割して売るのが良いでしょう。

ただし、これも皆がまずいと思う状況の前に売る必要があります。私は現在リスク資産の1/3程度を既に売ってしまいました。(もし市場が崩れなくてもその分は、現金のポジションを保持しながら新規公開株の投資にでもまわします)

リスク資産を再度購入する時、投資信託については買い付け手数料がかかったり(ノーロードファンドの場合はかからない)、その手数料以外に信託財産留保額がかかることがありますので、そのコストがどの程度かかるか売る前に確認して売却と再購入のコストを把握の上、どの程度売るか決めるのが良いと思います。

 

まとめ

もしも北朝鮮が戦争状況になってミサイルが落ちた時を想定して、準備すべき備品、生活上の注意、資産運用上の対策(資産運用している場合)について検討してきました。

東日本大震災とは違う初動対応等があることがわかりました。

改めて原爆が落ちた時の母からの話しを思い出し、このようなことが起きないように祈ってます。東日本大震災も重大で今でも苦しむ人がいる大災害ですが、この経験から学ぶことができました。

「起きないだろう」と思いたいですが、「もし起こったらどうしよう」と考えて準備しておくことも必要だと思います。是非リスクに対応していきましょう。幸い東日本大震災の経験も有効活用できます。

 

なお、以下の点については補足の記事を投稿します。

一番目の内容は東日本大震災直後、チェルノブィリの事故等一番最初に私が調べた内容です。

特に化学兵器や生物兵器の場合がどうなるかは、東日本大震災とは違う見立てが必要かもしれません。

日本にはあまり文献はないようなので、海外の文献含め調査してます。

なお、本ブログで記載された内容は、筆者の見解を述べるものであり、対応についての責任は一切負えません。個人個人の事情に応じてご検討、ご対応お願いいたします。また、お住まいの自治体が出している防災関係の情報も是非ご覧ください。さらに良いご提案やご意見のある方は「お問い合わせ」からお願いいたします。

 

 

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