再配達時間の変更などドライバーの待遇改善に取り組んでいたヤマト運用がついに値上げすることを発表しました。
宅配便最大手のヤマト運輸は25日、基本運賃を9月にも5~20%程度引き上げる方針を明らかにした。
出典: JIJI.com
時期は今年9月からとのことです。
900円配達料金がかかっていたら、45円~180円の範囲の値上げということになりますね。
デフレで値段が下がることが多い中、人手不足やブラック企業と呼ばれる企業が出てくる中で、ユニークな取り組みをするヤマト運輸とはどういう会社なのか、この一連のヤマト運輸の対応が世の中にどういう影響を与えるか考えてみました。
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戦うヤマト運輸
ヤマト運用といえば、故 小倉 昌男元社長。
マネジメントの雑誌等にも良く取り上げられていた戦う社長です。
お役所に従う会社が多い中、旧運輸省と戦って宅配便の規制緩和をしたり、郵便局が独占していた郵便配達に対してメール便というサービスを開始したり、あくまでユーザの立場で積極的な経営をしていた人です。
ヤマト運輸は、以下の特設サイトを新設して主張を続けていることがわかりました。
「いい競争で、いいサービスを。」
この中でクロネコメール便を廃止した理由と、再開を望む声を掲載し、以下の主張をしています。
信書の定義は、だれにでも分かりやすい「外形基準」に変更すべきです。
差出人まで罰せられる罰則規定は理不尽です。
出典: いい競争で、いいサービスを。
小倉社長が亡くなった後もそのDNAは社員に引き継がれていますね。
社員にやさしいヤマト運輸
新興企業を除いて、通常、企業は利益を上げるために、社員に厳しい条件を課す場合が多い気がします。
しかし、再配達時間の見直しや値上げなど、社員の労働環境を改善するために、顧客に都合の悪い条件を交渉するという会社はあまりないと思います。
社員思いの良い会社だと思います。
調べてみるとヤマト運用では、働き方改革をしており、その中で
「社員がイキイキと働ける職場を作り直し、社員の満足を高めていくこと」が最優先事項であると考えています。
と伝えております。
プロジェクトマネジメントを学んだ中で、企業が一番良いパフォーマンスをあげるためには従業員満足度を高めることが一番重要なファクタである、と学びました。
ヤマト運輸はまさにその会社で、今後も発展し続けると思います。
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デフレ対策になる?
私もアマゾンを多く利用しています。楽天より多く利用しているのは、「送料無料」と表示されているからです。
実際は当然送料にかかるコストが0のはずはなく、価格に組み入れられてますが、値段がわかりやすいので良く利用します。
そのこと自身が間接的に配達コストを下げるプレッシャとなり、ドライバの方に過酷な労働環境を与えることになっていたのですね。
これは、つまり過酷な労働環境にして、さらにデフレ要因になる、ということです。
100円ショツプが出てきたり、送料無料はうれしいですが、行き過ぎは労働者の意欲をそぐと思います。
多少の不便や値上げは感受しなくてはいけないと思います。
そうだとしても依然安くて便利なサービスだと思います。
このヤマト運輸の動きは今後同じ業界や他の業界も賛同して進むのではないかと見ています。
コスト削減ばかりを言うのではなく、過剰サービスをやめ従業員の待遇をあげることにより、デフレにも若干の歯止めがかかるのではないかと思います。
デフレに歯止めがかかり、少しでもインフレになると、それが景気回復に繋がって行き日本経済にもプラスです。
企業のロールモデルになる?
サービスの値上げをするというニュースはめったに出ないことであり、今回のニュースは社会的インパクトはあると思います。
ヤマト運輸の取組みが従業員の待遇改善のためにやり、ひいてはそれが企業の発展にもつながるので、企業のロールモデル(模範)に十分なると考えます。
郵便局も同様に見直しをしてくるのではと思ってます。
でも郵便局の配達員もとても親切で雨の寒い中オートバィで配達してくれてます。
同様の動きが出てもしかたないでしょう。
ヤマト運用のこの取り組みは、特にブラックといわれている企業は、参考にすべきでしょう。
また、ブラックではないけど介護の業界も人手不足で、労働環境はきついと思います。
介護という大切な仕事をしているので多少の保険料Upは理解を示さないといけないですね。
まとめ
宅配便が生まれたのは41年前とのこと。
それより前は、どう配達されたのか覚えてもませんが、郵便局や他の運送会社だったのでしょうか。
ヤマト運輸は、引越しの時にも何度か使わしてもらってサービスが良いことで印象の良い会社です。
今回、2017年の9月から値上げすることになりましたが、社会的には暖かく見られるのではないでしょうか。
また、より良い社会になっていくきっかけを与えていると思います。
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