2017年4月21日に政府から北ミサイルの避難訓練をするように呼びかけがありました。
ここでは、その避難訓練の内容と、特に北朝鮮の軍創建日の4月25日付近での北朝鮮に関わる状況を先読みしてみます。
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政府の避難訓練指示
政府から避難訓練の指示が出て、対応に関する内容が政府のポータルサイト「国民保護ポータルサイト」に掲載されました。
危機意識のあるとても良い対応だと思います。
そのサイトを見ると、取るべき行動に関する資料(ビラ)が二種類、Q&A資料が一つ掲載されています。
筆者は防衛関係ではないですが、リスク対応の訓練をチーム相手に実施したことが何度もあり、北朝鮮の兵器(核、生物、化学)を想定して内容を評価してみました。
簡潔にまとめられていてとても分かり易くて良い!
しかも放送される文章の例までのっている!
あえて政府の資料を読んで、行動する本人がとまどうであろう項目や補足をピックアップしてみます。
- 「直ちに」とあるがこれは放送を聞いたらすぐ、数秒以内に行動に移すということのはず。
- 屋外にいる場合は、「できる限り頑丈な建物や地下街などに避難する。」とあるが、どの位の時間探しても大丈夫かという情報がない。
- 近くにミサイルが落下した場合の対応があるが、これは化学兵器や生物兵器が落ちた想定のはず。
- なぜ頑丈な建物や地下街などへ避難するのかの回答が「ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるため」とあるが一番怖いのは核攻撃の放射線や閃光による被害のはず。
- ミサイル発射後から何分後に飛んでくるかという問については、ミサイルの種類等により異なるとの回答と約10分後という例があるが、最短○分から○分と記述が欲しい。
まとめると、以下の点が補足されるとなお良いと思います。
- 核攻撃による放射線や閃光の被害の重大さ
- 放射線や閃光を防ぐためにも窓からすぐ離れ窓が直視できない場所に行くこと
- ミサイル飛翔時間は10分以内と短くアラートが発されるのはその後なので退避の時間は短ければ短いほど良い
- 地面又は床に伏せるのはどの場所でした方が良い(どこにいても爆風が入ってくる可能性があるため)
個人的な見解ですが、ミサイルが発射され、探知され、通知されるまでの時間はそこそこかかると想定し、できる限り頑丈な建物や地下街などに避難するのに割ける時間はせいぜい30秒から1分程度と想定します。(退避時間の想定については責任を負えませんので自己判断願います。)
その時間がなければ物陰に身を隠し、地面に伏せる必要があります。
まちがっても5分以上かけて避難場所を探してはいけません。その場合、特に核兵器の閃光を受ける可能性が大です。
2017年4月25日の北朝鮮の状況の先読み
それでは4月25日近辺に、北朝鮮がミサイル発射試験や核実験をするかということですが、
する確率:しない確率 = 30:70
だと思います。
なぜしない方が確率が大きいかというと、中国から石炭輸入制限などの措置がとられてます。
おそらく中国からも圧力も相当かかっているので、中米同時に怒らせないために日をもっとずらして淡々と実施するのではないかと思います。
でも逆に、中国や米国の圧力には屈しないとの姿勢で強硬する可能性もあります。
もし、発射試験や核実験をしたら、米国はすぐ攻撃に出るか.....
Noだと考えます。
小規模な攻撃もないと思います。
少しでも攻撃したら北朝鮮も反撃して全面戦争に移り、韓国で100万人程度被害が出ると認識されているからです。
なぜなら今は中国を中心に外交的に高い圧力をかけているフェーズだからです。
それから空母一隻の派遣で戦争を始めるとは思いません。
次の段階として空母を4,5隻追加で派遣する、あるいは他の方法で圧力をかなりかけていくのではないかと予想します。
なお、日本政府の非眠訓練は、4月25日近辺の有事を想定したものかと一瞬思いましたが、そうではなく、危機感が強まってなるべく早めに対応をとっただけだと思います。
でも万一のことがあるのでもしもの時の行動の準備は必要ですね。
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