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シャープなぜ復調か~東証1部へ復帰申請及び売上高3兆円目標!

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シャープが東証2部から東証1部へ復帰申請を行い、また売上高を2019年度に3兆円を目標とするニュースが流れました。

2016年度の売上高は、約2兆円だったので、3年で売上を1.5倍にする野心的な内容です。

シャープが債務超過になったのが2016年3月。

2016年4月には、台湾に本拠を置く鴻海精密工業の株式取得になり外資系企業の配下になりました。

我が家にもシャープの液晶テレビや、洗濯機、プラズマークラスターを使った空気清浄機やエアコンがあり、シャープの復調はうれしいことです。

こんなに早く復調するとは思ってませんでしたので、そもそもなぜ経営が行き詰ったのか、なぜ復調したのか、外資の配下の方が復調しやすいのかを検討してみました。

 

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そもそもなぜ経営が行き詰ったのか

シャープの最盛期は、大型の液晶テレビが売れている時期で、特に「亀山モデル」が流行っている頃だと思います。

我が家でも比較検討しましたが、そのブランド力により、亀山モデルの液晶テレビに買い換えました。

シャープは亀山モデルを2004年に出しましたが、経営が行き詰ったのは、中国や韓国が安い液晶テレビを出すようになったことが最大の原因だと思います。

なぜ安く作られたか、それは日本の技術が流出及び盗まれたからです。

最初は韓国企業との技術携帯という形で。

その次は、日本の技術者がどんどんとサムスンに引き抜かれたというのは有名な話しです。

また、日本企業がリストラをし、その人が中国企業に採用され、スパイ活動をさせられる、その話しも一時期ニュースになりました。

こういう動きをシャープが見抜けなかったのが原因だと思います。

情報管理をきちんとやり、シャープしか大型のテレビや液晶を作れなかったら話しは別ですが、国内メーカでも開発をしており、また海外で安く造られたら、海外でSharp製の液晶テレビは当然売れなくなります。

海外旅行でアジアの国にいって家電製品売り場を見ても日本の製品はほとんど見ませんでした。

シャープは、亀山モデルが売れていることを過信し、強気に世界最大級の液晶工場や世界最大の太陽電池工場を2010年に完成させましたが、1兆円以上の投資となり、過剰な投資をしたことも原因だと思います。

リーマンショックが2008年にあって大型テレビが売れなくなったことも不幸でしたが、リスク管理ができてなかったことになります。

 

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なぜ復調したのか

このような状況下でなぜ復調したのでしょうか。

それには、親会社である、鴻海精密工業が鍵となってます。

2017年3月期には、経常黒字になってますが、徹底したコスト削減が親会社主導で行われたことが原因です。

シャープの2017年4月28日の決算説明資料によると、

  • コストダウン・モデルミックス改善  1747億
  • 経費削減  557億
  • 構造改革・人員適正化効果  1479億円

となっており、合計で3783億円分です。

経営数値がどうなっているか見ましょう。

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2017年3月期は黒字の予想でした。

実際の黒字の額は、シャープの2017年4月28日の決算説明資料によると、

営業利益:   624億円(予想:474億円)

経常利益:  250億円(予想: 99億円)

売上高:     2兆506億円(予想: 2兆500億円)

で予想よりも良いものとなってます。

売上はただし、激減してますね。昨年度に比べて4000億円程度マイナスです。

セグメント別売上高を見ても以下すべて前年割れです。

 

セグメント 前年比売上高%
IoT通信 -16.5%
健康・環境システム -5.4%
ビジネスソリューション -10.5%
カメラモジュール -16.4%
電子デバイス -14.7%
エネルギーソリーション -33.9%
ディスプリイデバイス -22.5%

これを見る限り、外資の力によりコスト削減で利益は出ましたが、売上減少は各セグメント共通の問題なので、一過性とはならないかが気になるところです。

売上を1.5倍の3兆円を目指すということは、毎年14.5%ずつ売り上げを増やすということです。

取り組姿勢としては評価できますが、これはかなりハードルが大きいと思います。

 

外資の配下の方が復調しやすいのか

今回外資系企業により早期の利益改善となりました。

買収されたのが外資系企業でしたが、もともと鴻海精密工業とは買収される前からの付き合いがあり、お互い意思疎通がしやすかったのと、鴻海精密工業自身が2016年の純利益が約5480億円であり、資金の余裕があったため、復調したのだと思います。

また、日本の企業でないため、シャープ側も、外資企業に思い切ったコスト削減をされていも外国人なので日本人の常識は通用せず、しかたないと思ったはずです。

もし鴻海と同様な企業が日本にあったとしても、思い切ったコスト削減はなかなかできなかったのだと思います。

日立は営業利益が鴻海と同様、2016年度営業利益が5600億円。

でも同様の業種である電機メーカがシャープを買収することはなかったです。

強力なコスト削減を実行できるとしてら、日本電産の永守社長くらいだと思います。

また、コスト削減をしたあとの成長を考えることが日本の企業にはできなかったのだと思います。

日本の企業は恐らく自分が生き残ることに精いっぱいでシャープを買収して成長するというイメージを描けなかったのだと思います。

しかし鴻海は独自の視点でシャープの生長を描けたのだと思います。

ここが一番重要な点で、外資であり世界から生産をまかされる鴻海でないと描けなかったのだと思います。

シャープの2017年4月28日の決算説明資料によると今後の成長は、

  1. 技術への積極投資
  2. グローバルでのブランド強化
  3. 新規事業の加速

となっております。

言葉は悪いですが、このような平凡な内容で、本当に毎年、14.5%成長できるか、正直疑問です。

比較のため日産を見てみましょう。

カルロスゴーンが社長に2001年に就任した後の売上はどうだったのでしょうか。

年度 売上増%
2002年 14.5%
2003年 8.8%
2004年 15.4%

日本、米国とも売り上げを伸ばしています。

シャープが売上平均14.5%を目指すには、日本も海外も売り上げを伸ばし、日産以上に躍進しないといけません。

ハードルはやはり高いですが、不可能な値でもないと思います。

親会社の鴻海精密工業が世界の市場と工場を熟知しているので、鴻海に従って戦略・戦術を作り実施していく、そのことが成長につながる見こみを鴻海が持っているのだと思います。

これらの四半期決算も注目ですが、上記1~3までは効果の浸透に時間がかかると思います。

シャープの復調を期待します!

 

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