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社会・経済

北朝鮮からミサイル落ちたらどうなる?影響する距離は?

更新日:


[核兵器の影響範囲に関する部分を見え消しとアンダーラインで更新しました]

北朝鮮が戦争状態になって、もしも日本に化学兵器、生物兵器や核兵器搭載のミサイルが落ちたらどうなるのか、直撃による被害を受けなかった周辺地域の人を想定して、着弾地点から影響する距離、すなわち注意すべき距離の範囲を調査してみました。(そういうことにならないのを切に願ってますが....)

また、その事態に対してどうするかをまとめました。

なお、ここで記述している内容は、あくまでそういうことが起こった時に一市民として調べるであろう情報を先に調べた内容です。

政府の公式見解でもなく、地方自治体や研究機関の公式見解でもありませんので、あくまで参考としてご覧ください。

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影響する距離~東日本大震災の時の個人的経験

北朝鮮からミサイルが落ち、それが核攻撃の場合の入門的な前提知識として東日本大震災の個人的経験をご紹介いたします。

その時、実際自宅から出勤できない状況になって、原発の状況をリアルタイムに把握しながら原発からの距離や影響、どういうことが起こるか必死に調査しました。

原発からは200キロ程度西の関東地区に住んでおりました。

この距離で安全か否か、もしもメルトダウンして大爆発が起こったらここは安心なのか? チェルノブィリの例を見て同等だとすると、東京エリアまで汚染されてしまうとわかり、真剣に実家のある関西まで歩いて帰ることまで検討していました。

その時子どもは何もないかのように小学校に行き妻も東京の職場に働きに行くのに違和感を覚えてました。実際はそこまでのことになりませんでした。

その後ガイガーカウンタを入手し、職場や自宅、駅を計測し続けましたが、問題のある数値ではありませんでした。

測定したのは6月上旬で3ヵ月程度震災から後です。当時の記録をご紹介すると

昨日は雨だったので、千葉のあたりで0.22uSv。電車で、筑波地区に行くとどんどん下がって、0.18, 0.16, 0.15と下がり、駅から職場までのバスのなかでは、0.14uSv。オフィスの中では0.12uSv。

江戸川の土手では、0.4-0-0.3uSv。ただ、土手で、特に高いエリアがあった訳ではない。土手の土に堆積していたのか、大気に含まれていたのか、高めの値。自宅の家の中は、0.26uSv。

近くの公園で子供とサッカーしてたら、突然、0.45uSvと高くなった。風に混ざって、放射性物質が飛んでいる模様。

家庭菜園をやっていたので、鉢の果樹類は除染作業(上方の土の入れ替え)をしました。

ひまわり、菜の花も除染に聞くとのことで育てました。またかぼちゃを作ったのでその後市役所で農作物の検査に出して分析したら「放射性物質検出せず」と問題ないことがわかりました。

なお、0.2-0.4マイクロシーベルト(uSV)/毎時で、年間換算2ミリシーベルト程度。

年間ではどこまで許容範囲かというと、子どももいて公式見解よりもなるべく小さくした方が長期的には良いと思ってました。

公式見解では、

避難については、住民の安心を最優先し、事故直後の 1年目から、ICRPの示す年間20mSv~100mSvの範囲のうち 最も厳しい値に相当する年間20mSvを避難指示の基準とし て採用しました。
出典:年間20ミリシーベルトの基準について(PDF形式:1902KB) - 経済産業

その後の状況によると、特に追加被害のニュースもないので、個人的にはこの20mSv(毎時2uSV)で良いと思ってます。

結論としては200Km程度離れており避難等はしていなくても特に問題なかったと考えてます。

また、この距離では日常の生活?家庭菜園にも問題がなかったと言えます。

なお、これより近い住民は政府の避難勧告に従って移動したり除染作業をしていますが、風の影響を考慮せず被ばく量が高い地域があったその対応が対象になってなかったとの報道を憶えてます。

避難指示には従う必要がありますが、それ以外の地域でも気を付けてアンテナを貼る必要があるでしょう。この経験がそのまま生きるか? が次のトピックです。

 

北朝鮮からミサイルが落ちた場合の影響する距離

それでは北朝鮮から化学兵器や核兵器を搭載したミサイルが落ちた場合の影響する距離について考えてます。まず以下を冒頭で引用させて頂きます。

現在の核兵器はメガトン(キロトンの1000倍)級になっており、広島型の約100倍の破壊力を持つとされる。
死亡率50%の生物剤を10トン用いた場合でも、被害範囲は10万平方キロ(1メガトンの核兵器でも300平方キロ、神経剤15トンで60平方キロとされる:単位に注意)に及ぶとされ、使用されれば多くの人命が失われるが、気象条件の影響を受けやすく、効果は不確定である。
出典:大量破壊兵器拡散 ~何が問題か(塾報) | 松下政経塾

ここで認識するのは広島型よりはるかに破壊力が高くなっていることで、広島の例は通用しない可能性があるかもしれないことです。

東日本大震災とはインパクトのレベルがかなり違ってきます。

原発は密閉されていた建物内の爆発だったので。

また、上記で「神経剤」といってますが、それはサリンやVXガスのことを示します。

被害範囲が面積で出ているので、円の場合の半径の距離で換算すると

  • 核兵器:300平方キロ -> 半径約10キロ  1メガトン級
  • 化学兵器:60平方キロ-> 半径約5キロ   15トン級
  • 生物兵器: 10万平方キロ -> 半径約200キロ  10トン級

です。

あくまで前提あってのことですが。

これを見るかぎり、影響範囲が一番大きいのは生物兵器です。

北朝鮮は生物兵器についても兵器化を進めている模様です。なんだかかなり恐ろしい話しだと分かってきましたが、冷静に対応していきましょう。

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北朝鮮のミサイルが化学兵器の場合の影響する距離

北朝鮮のミサイルで搭載されるものは、サリンやVXガスと想定します。

サリンといえばオウム真理教の地下鉄サリン事件があり、1リットルの袋詰めのサリンを2つから3つ持ち犯行に及びました。

影響を受けた人は、数百人から数千人とのことです。(出典:ウィキペディア:地下鉄サリン事件)

影響した距離の情報まではないですが、列車内やホームのような密閉されている空間で被害が出ており、その外までは影響は出てないです。

松本サリン事件では、12リットルのサリンで600人程度の被害者が出たとのことです。(出典:ウィキペディア:松本サリン事件)影響を受けた距離は、

800m×570mの楕円形 の地域に拡散した(強い影響を受けたのは400m×300mの範囲)
出典:生物・化学兵器への 公衆衛生対策 - World Health Organization

密閉された空間かそうでないかによりますが、ミサイルは密閉されてない空間に落ちるで同等の量と風の状態なら一声1km以内が危険な領域だったことになります。

しかしご紹介した15トン級の例では半径約5kmとなっているのでやはり量によって違ってきます。風の状態で被害の範囲も異なるでしょう。少し調査します。以下の検討は

出典: US Department of Transportationの、PHMSA(Pipeline and Hazardous Materials Safety Administration)の出典:ERG2016 - PHMSA Releases ERG2016

によります。

ERGはEmergency Response Guidebookの略です。

Transportationの省庁が作成しているので運搬手段はミサイルではないですが、モデルが記載されており参考になります。
他にもCDC(Centers for Disease Control and Prevention)が文章を出していますが、影響範囲(km数)まで記述しているものは見つかりませんでした。

まず、モデルとしては、Large Spill(大きな漏えい)の場合、量は25Kgとしてます。

Vxzone 1 300x161 - 北朝鮮からミサイル落ちたらどうなる?影響する距離は?

Spillというのが漏れた場所で、Initial Isolation Zoneは最初に逃げるべきエリア、次に風があるため風下の逃げるべきエリアが扇で示されてます。(同出典)

ミサイル着弾の場合も同様と考えられます。

Vx:Initial Isolation Zoneは60m、扇状の地域は、昼で0.4km,夜で0.3km

サリン:Initial Isolation Zoneは400m、扇状の地域は、昼で2.1km,夜で4.9km

Vxの方が値が小さいのは揮発性が少ないからです。

これは先に紹介した、「半径約5キロ15トン級」という値とほぼ等しいですね。

飛んでくる前にどのガスかはわからないので、「一声5kmで風下が特に危ない」レベルかと思います。距離としてはかなり局所的です。

ただ、前提の数値を見ると「15トン級」と「25kg」にはかなりの開きがあります。

もし米国のモデルが正しいとすると、25kgが十倍になったら距離は十倍にはなるんでしょうか?

米国のレポートでガスの量が約12倍になっても避難距離は約4倍程度です。

よってそのまま比例はしないと考えますが、前提の違いにより避難距離は違ってきます。

この辺りがはっきりしないため、リスクとしては、10倍の安全率として、「最低5km~50km、風下が危険」と個人としては想定します。(あくまでも個人の想定です。これより良い公式見解がもしあればそれを優先してください。なお、本記事も適宜修正していく予定です。)

なお、Vxとサリンは空気より重いので下の方に蓄積しやすいのですが、日本で起きたサリン事件を見ても人間が空気を吸うレベルまでは拡散して届いているようです。

北朝鮮のミサイルが生物兵器の場合の影響する距離

北朝鮮からのミサイルが生物兵器の場合は、冒頭でご紹介した被害範囲が「半径約200キロ 10トン級」というのはあまりにインパクトのある話です。

ここまでくると個人の調査で扱えるレベルの話しではなく、防衛の専門機関が公表すべき値だとは思いますが、調査してみました。

うーん、防衛省の資料をみてもなかなか避難距離に関する情報はないですね。

先程の米国のPHMSAの資料を調べましたが、ここの避難距離の一覧表の中には含まれていませんでした。

米国のホームページ(HP)や日本のHPでも距離を記載しているものは見当たりませんでした。生物兵器の場合は感染が拡大しますので、その状況により、初期被害だけでは済まなくなると思います。

当面、「半径約200キロ」と想定します。

 

北朝鮮のミサイルが核兵器の場合の影響する距離

北朝鮮からのミサイルが核兵器の場合の影響する距離は、冒頭でご紹介した内容によると「半径約10キロ(1メガトン級)」です。

実際何メガトン級のものが飛んでくるかわかりませんので想定するしかないです。

Wikipediaによる情報で爆発時の影響は、被害が大きいものをとると、

熱線被害は、1Mトン級で、I度熱傷 19km, 20Mトン級で、53km
放射線障害の発生については、1Mトン級で2.9km,20Mトン級で5.4km
出典:核爆発の効果 - Wikipedia

となってます。

ただし、これは直接の被害をすでに受けてしまう距離です。

直接の被害を受けなかった場合の影響範囲はいくつでしょうか。

放射性物質がキノコ雲や、福島原発と同様に風で飛んでくる場合が想定できます。広島の場合は北の方向に30km程度のだ円ができ黒い雨が降ったと言われてます。

私の母は当時広島の西30km程度の場所に住んでおり、雨の影響はなかったとのことです。

それでは放射性物質が事後にどこまでの距離拡散したのでしょうか。

以下の出典のシミュレーション資料の図を読み解くと、10Kトン級で0.01RHの影響範囲が風下範囲several hundread milesとあります。

出典:きのこ雲が見えたら初動は30分が勝負。核攻撃で放射性降下物を避ける ...

つまり0.1mSvで300~500kmになります。この0.1mSVは即座に健康被害が出る値ではありません。

健康被害になりそうな20msVに何時間で達するか計算すると、

20msV/0.1mSV=200時間=8日 です。

但し、その影響(放射能の値)は数日で縮小するとあります。

また、危険のある10RH (100mSv)の範囲は、10~20マイル(16キロから32キロ)の範囲風下が危険です。

これも最初の数時間で縮小します。

('アンダーライン部追記)

これが20Mトン級*となればもっと広くなるでしょう。

500km以上になれば例えば1000kmになれば日本本州をほぼ覆ってしまいます。

よって何トン級の核攻撃かわからないので、心配しすぎる必要はありませんが、最悪「影響距離は日本全域」を考えて置いた方が無難です。

(追記) 北朝鮮の核兵器のクラスは、諸説ありますが、150~200キロトン級とされています。
  出展: Yonhap news agency :北朝鮮 6回目の核実験は多重核爆発方式か=専門家が分析

シミュレーション資料では、10キロトン級で32キロの影響範囲ですが、重量が10倍になると影響範囲は約3倍になっているので、

 32キロ  X   200 ÷  100  X   3  = 192 キロ

約200キロと計算します。

少し大きめの計算だと思いますが、安全側に設定しました。

 

風下か否かを情報収集の上、影響範囲も広く逃げられるわけでもなさそうなので防護の対策が必要です。

この点では、影響距離は違うとしても対策は東日本大震災の時と同様になると考えます。

皆さんもしこの事態になれば、ガイガーカウンタを東日本大震災で購入した人も多いと思うので、計測し、ネットで公開しましょう。

注) * 北朝鮮は水爆実験を成功したとあるが、各国の分析では、水爆レベルではなく10キロトン以内の範囲の実験であった模様。もし10キロトンレベルなら、影響範囲は小さくなるがここでは最悪ケースを考慮しました。

北朝鮮からミサイルが落ちたらどうするか~生物兵器

ミサイルが落ちた場合が化学兵器、核兵器について「どうするか」は、以下の記事にまとめました。

どうする? 北朝鮮が戦争になったら! 東日本大震災と同じ対応?

この記事は生物兵器については検討してなかったので、その分の対応を検討しました。

調査してみると公的機関がどう対応するかが主であり、なかなか市民レベルでどう対応するかを記述しているものがありません。

生物兵器は感染し人間が異常な状態にならなければ確認も取れないので、発見しにくいと思います。

ミサイルが着弾した時にそれが化学兵器か生物兵器かもわからないです。

よって専門の医療機関が初動に於いて生物兵器の菌を特定することがまず必要です。それが公表されたら一般市民は知ることができます。

それが迅速に対応できるか否か? 普段良く起こる地震と違い経験のないものなので初期対応には戸惑うかもしれません。

よって一般市民が危険と感じたら取れる対応は何か考えてみました。

また、生物兵器の生物の種類は色々とありますが、特に炭素菌の可能性が高い用です。(以下)

「特に炭疽菌は致死率が高く、兵器化が最も有力視される細菌」
出典:北朝鮮 生化学物質の兵器化能力を誇示か=正男氏暗殺 - 聯合ニュース

市民として公的なアナウンスが出る前に対応できそうなことは、

感染を防ぐ。そのため生物化学兵器か否かの情報がなくても着弾200km以内には近づかない。その範囲にいる場合は、可能なら退避する。但し、移動が制限される可能性もあり。

場所に関わらず初期あるいは二次関連を防ぐためにマスクを使用する。インフルエンザと同様にマスク以外手洗い、うがいを行う。安全が確認されるまでは外にはなるべく出歩かない。

体調が悪くなったらすぐ医療機関にかかる。同様の患者が増えているはずである。

 

マスクが特に必要となりますが、以下の記事でご紹介したNBCマスクは、なかなか入手できません。

どうする? 北朝鮮が戦争になったら! 東日本大震災と同じ対応?

代わりとしては、N-95のマスク、それが無ければインフルエンザ対応のマスクで代替です。

 

まとめ

北朝鮮からミサイルが落ちた場合を想定して、着弾地点で直撃の被害を受けなかった人が影響する距離は以下と想定しました。

これはあくまでも個人的見解です。

化学兵器「最低5km~50km、風下が危険」

生物兵器「半径約200キロ」

核兵器 最悪「影響距離は風下方向に200キロ」(直撃の範囲は別)

 

パニックにならず、冷静な対応をとり、また情報収集にも努めましょう。

そして核兵器の場合は、サーバや通信回線が使えなくなりネットで情報を調べられなくなりますので必要な情報は印刷をして手元で見れるようにしておきましょう。

 

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